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NEMURENU49th【エレベーター】解題

(校正前です。)

人間が努力を重ねて上る時は階段のようなもの、努力を怠り下る時はエレベーターのようなもの。

と、最近、何かで拝見しました。人類はエレベーターのように上れる方向に進化しないんですかね。何万年も遡って先人たちがそのような進化の先鞭を付けて頂ければ、現生人類はもっと楽々と暮らせたのに。


老化の話はどうとして。

nemurenuも49回。

しちしちしじゅうく、と49もまた節目です。

目次


01音楽と詩「月とエレベーター」Mary Ann pianoplayer
02コラム「リクルートが社内で行ったエレベーター混雑対策」ふーとにうす
03写真「ビルのエレベーター前 #555」稲垣純也
04小説「空中庭園」闇夜のカラス
05小説「エレベーターの孤独」海亀湾館長
06写真「エレベーターのボタン #3560」稲垣純也
07小説「ELEVETED『美大生に明日はない』 ♯61」怜久井絵夢
08エッセー「【インドネシア】足で踏んでエレベーターを操作!」kenhappy
09詩小説「昇降台のエロβ」としべえ@詩小説
10小説『どこに行ってしまうのか』前・後編 千本松由季
11写真「雑居ビルの階段とエレベーター #3989」稲垣純也
12小説「Z夫人の日記より〜回覧板」武川蔓緒
13小説「タワーマンションのショウコウキ」くにん
14小説「ハニーサックル・ローズ」ムラサキ
15写真「エレベーターホール #3973」稲垣純也
16小説「緑の森」朝見水葉


解題

01音楽と詩「月とエレベーター」Mary Ann pianoplayer



https://note.com/maryann/n/n77552fe841ef?magazine_key=m60693b1498b1

メリーアンさんのピアノと唄は本当に素晴らしくて。一度聴くとノックアウトされる名曲がとにかく多い。
そんなメリアンさんが、アンソロジーに参加して頂けたという事は大変な慶事です。

エレベーターが上る、ということにはドラマ性があります。
エレベーターは昇って降るものですが、敢えて「昇るもの」なのか、「降る」ものなのか考えてみれば、それはやはり昇ってこその降りですから、エレベーターの本懐は「昇る」のことにあるような気が致します。(個人の意見です)
川が海への流れるようにエレベーターが昇る事には物語の順接がある。
何処までも昇るエレベーターに高揚しつつも、しかし我々は何処かで不安になる。
芥川龍之介の「トロッコ」のようですね。昇るほど我が家は遠くなりにけり。即ち孤独です。
しかし、その高みから見る景色の美しいこと。月の、近い事。
この歌詞には孤高の美しさがあります。メリーアンさんは良いなあ!

メリーアンさんの名曲といえば。

宣伝。

宣伝。

拙作「夏蜜柑ポップ」はメリアンさんの「ないものねだり」に着想を得て書かれた青春小説です。
「 ちぐはぐだけど不可分の 」恋人たちが恋人になる以前の、更に出会う以前の物語。ボーイ・ミーツ・ガールならぬボーイ・ミーツしない・ガールです。引き合うのはプラスとマイナス。違うからこそ惹かれ合う。「ないものねだり」は真理です。

メリアンさんの「ないものねだり」を是非聴いてみて下さい!


02コラム「リクルートが社内で行ったエレベーター混雑対策」ふーとにうす


https://note.com/futoniusu/n/nd2305a07dde6?magazine_key=m60693b1498b1

ゼロから生み出す、という発想が私は好きです。経済的ですからね。
優秀な会社には優秀な人材がいらっしゃるようで。

・エレベーターの混雑を回避するためには高額の投資が必要

・費用が掛けられないのであれば、混雑は止むを得ず

と、問題の是々非々は二択で我々に迫って参りますが。
本当は二択ではない。それ以外の選択肢が隠されているものです。その、第三、或いは第四の選択肢を見つける人物が真に有能であると私は思います。

ふーとにうすさんのご紹介された話は、事後になってみれば、誰でも思いつきそうな発想に思うかもしれませんが、これは問題の渦中にいる当事者にとっては理外の理。革命であったと思います。

さて、ここで問題です。
「狭い道の両側に塀があり、トラックが通ると隙間も無い。その狭い道をトラックが100キロのスピードで走ってきた。その前におばあさんが屈んでいる。トラックは気が付かず、そのまま100キロのスピードで走った。だがおばあさんは怪我も何もしなかった。何故でしょう?」

と、古典的命題ではございますが。


答えはこちら。
これもまた理外の理。天才の論理です。


03写真「ビルのエレベーター前 #555」稲垣純也



こちらの写真の稲垣純也さんはプロの写真家で、noteでは商業写真とは異なる日常生活をデフォルメーションに切り取った写真を発表しておられます。
この度のアンソロジーは「エレベーター」がお題ですが、稲垣さんはエレベーターの写真も数多く撮っています。どの写真も味わいがあって選べるものではなかったので、今回のアンソロジーには全部で四点の写真を拝借致しました。これぞ、エレベーターと言わんばかりの存在感。
エレベーターの写真を撮って、その写真の題材がエレベーターになりうるか、というのは実は難しいのです。単にエレベーターの写っている廊下の写真にしかならない事もあります。
エレベーターの写真を撮るためにはエレベーターの本質を見抜き、切り取る必要がある。
今回のアンソロジーで、皆様はエレベーターが何処から来て、何処へ行くのかを模索して、エレベーターの真実を探そうとなさることでしょう。
この写真がエレベーターの写真として成立しているという事は、この写真がエレベーターの真実を写しているから。皆様がもしエレベーター探しに迷われた時はどうぞ、稲垣さんの写真をご覧下さい。答えはきっと写真の中ににありますよ。

04小説「空中庭園」闇夜のカラス


https://note.com/ravenblackblue57/n/n4181e1490d47?magazine_key=m60693b1498b1

締切を1ヶ月間違われて、早期に作品をご提出された闇夜のカラスさんです。今回から私の一存で企画が隔月化しておりますが、説明がおざなりですみませんでした。忙しい中、この度もご参加ありがとうございます。
さて、本作品は。
オフィスで日がな時間を共にする男女の機微を描いた作品です。人間の中には空洞があります。形而上学的な意味合いで。
その空洞を埋める事を人間は求めておりますが、容易に満たされるものでは無い。人間は孤独の中に彷徨うものにございます。
そうしたシングルズが時として巡り会う。そのような機微。
素敵なお話ですねえ。
なんでも巷間には「ギャップ萌え」という言葉があるそうで、本話に登場する本庄さん、がまさにギャップ萌え男である、と描写されているように思います。良いですね、ギャップのある方は。随分オモテになるようで。私などは加齢に見えて加齢。メガネに見えてメガネ。何もギャップが無い。ああ、ギャップが欲しい、ギャップが。何処かにギャップは落ちて居ないものでしょうか。私のギャップを拾った方はお知らせ下さい。

05小説「エレベーターの孤独」海亀湾館長


恋愛小説が続きます。エレベーターと恋愛はよく似合います。
エレベーターには恋愛要素が全て詰まっております。おりますよね?
密室にして密接、秘密の空間です。
それはあたかも秘められた恋心のよう。昇っては降り、降っては昇る。軽やかに、或いは鈍重に。乙女心とエレベーター。
そんな恋物語が海亀湾さんの小説で。恋なのか恋じゃないのか、それが問題です。
オフィスの男女が実は一緒のマンションに住む隣人で、その道程を一緒に帰り、エレベーターは同乗しない。
「先に乗って良いよ」
と見送る男のそれは恋であったのか、無かったのか。いや恋なんでしょうとも少なからずは。それが男女の機微でございます。
共乗りせずに別れる男女。目線が同じ高さであったものが互いに高低が生じて滑るようにエレベーターは昇っていく。それが、孤独である。
冒頭、メリアンさんの曲で、エレベーターで一人昇っていく事に孤独が生じるという話をしましたが、海亀湾さんの話もまた昇る程、孤独の強まるエレベーターです。機微ですねえ、機微。


06写真「エレベーターのボタン #3560」稲垣純也


https://note.com/inagakijunya/n/ne38184465d8d?magazine_key=m60693b1498b1

本アンソロジーの最後に収録された朝見さんの小説にもエレベーターの描写がお菓子のように描写されましたが、確かにエレベーターのボタンはお菓子感がある。旧型エレベーターの丸ボタンの完成されたデザインは尋常でないですね。美味しそうです。お腹すきました。このように情動を喚起する写真というのは良い写真の証拠。さすがプロです。視点に見惚れます。

07小説「ELEVETED『美大生に明日はない』 ♯61」怜久井絵夢


美大時代を回顧して挿絵付き小説を書く絵夢さんです。今回のお話は「屁」です「屁」。
「かばね」を比べると書いて「屁」。

そんな字面から思い出すお話があります。
つげ義春の「通夜」という作品は若者三人組が深夜に雨宿りをするため、納屋を訪れる。その家は老婆が住んでいるが、老婆は「息子が死んで今日は通夜だ」と言って男たちを追い払おうとするが、三人組はそれを意に介さず、とうとう死体を弄んで頓痴気騒ぎを始める始末。夜通し遊んで雨は上がり、男たちは農家を後にした。
この物語のポイントは老婆が三人を「盗賊」と呼ぶこと。そして三人が家を出た後に「死体」は狂言であると断定する事。
老婆は盗賊が雨宿りに来たと思い、三人組は老婆が自分たちを追い出すために息子を死体役にしたのだと勘繰ります。物語の中では三人が本当に盗賊であるのかは語られませんし、死体が生きているのか死んでいるのかも語られません。不明瞭でありながら、盲目的な確信によって物語が紡がれます。男達の蛮勇は死体が生きているに違いない、という確信から生じておりますが、本当に死体が死んでいたらきっと男達の反応も変わっていたに違いない。そのような「もしも」を考える所に「通夜」という作品の奥行があります。共同幻想によって国家が成立している如く、この物語のは幻想の上に成り立っているんですね。

話中に誰とも分からぬ屁があって、きっとそれは死体が屁をしたのだろうと、そんなくだりがあります。
屁と屍。「かばね」を比ぶると書いて、屁。腑に落ちる漢字です。

と、前置きが長くなりましたが、絵夢さんのお話。エレベーターで屁をされると逃げ場が無くて困りますねえ。屁が披露する三三七拍子。
ドヤ顔されても反応に困りますねえ。逃げ場の無い、まさに屍の心境です。

08エッセー「【インドネシア】足で踏んでエレベーターを操作!」kenhappy


https://note.com/kuzu0928/n/n89457712bcf8?magazine_key=m60693b1498b1

実物を見たことはありませんが、コロナが流行して、エレベーターのボタンを押すことが憚られるため、良識あるエレベーターは爪楊枝が常備され、直接指でボタンを押す必要が無い。あるようで無いような珍話です。コロナが流行した当時は異様な過敏反応で、今から考えると狂っておりますね。須らく病気というものは皆、怖いものではありますが。
日本では爪楊枝が使われましたがインドネシアでは足踏み装置が開発されたようです。
そんな記事がこちら。
Kenhappyさんの記事です。

足踏み式のエレベーターって、良いと思いますが日本では全く登場しません。日本のエレベーター機構の安全基準が高度なので、何かしらかのリスクが生じるのかもしれないですね。

所変わればエレベーターも変わる。面白いお話でした。

09詩小説「昇降台のエロβ」としべえ@詩小説


としべえさんの詩小説。
「詩小説」という言葉を聞いて「詩情のある小説」なんですね、と字面だけで解釈しておりましたが、「私小説」と掛けてるんですね。私の心情吐露が詩であって、それを中軸に小説にすれば私小説ならぬ詩小説。なるほど。
で、今回のお話はエレベーターとエロBETA。開発途上の痴情です。
お話は平将門、御伽草子と二転三転。取り留めない慕情です。としべえさんの広範な知識に圧倒されつつ、大変楽しく拝読しました。タイトルの源にもなっている死刑台のエレベーター。名作ですねえ。
成田山新勝寺。皆さんは成田のゆるキャラをご存知ですか?
成田空港と成田名物のウナギを組み合わせて「うなり」くん。
うなり君はキテマスヨ!

https://unarikun.jp/

↑はうなりくんの公式ホームページです。みんなでうなりくんを応援しよう。うな。


10小説『どこに行ってしまうのか』前・後編 千本松由季


https://note.com/3685/n/ncd705da3a517?magazine_key=m60693b1498b1

久々にご登壇された千本松さん。相変わらずキレがあります。エレベーターの中から小鳥の声がする。とホテルから相談を受けたエレベーター修理人。真夜中にエレベーターの修理が始まります。明け方までにエレベーターは直るでしょうか。ホテルの住人たちと交錯しながら深夜のエレベーター修理が始まります。
今回の千本松さんの作風はハードボイルド。どちらかと云えば千本松さんの作品は感情曲線の波が大きく、主人公の狼狽が顕著である事が特徴でしたが、この度は主人公の感情が抑えられていて淡々と時間が過ぎていきます。この抑えられた表現がクールスタイルで良い効果を生み出しています。

11写真「雑居ビルの階段とエレベーター #3989」稲垣純也



稲垣さん写真の三枚目。
古びたビルの奥にあるエレベーター。雰囲気があります。あのようなエレベーターに乗ると何処に辿り着くんでしょう。
無人のような、しかし、雑居ビルの住人が息を潜めているような。
暗い廊下を通り、階段の脇を過ぎ、エレベーターのボタンを押して少し待つ。
エレベーターの扉が閉じて、動いて、止まって、扉が開く。
目に飛び込んできた奇想天外な光景は。

12小説「Z夫人の日記より〜回覧板」武川蔓緒


https://note.com/mukawatsuruo/n/n086fa7ee286c?magazine_key=m60693b1498b1

奇々怪々の不思議物語、武川さんの「Z夫人の日記より」。ファニーな幻想短編の中にエレベーターのお話もあります。
「うちのマンションは12階迄の筈だが。エレベーターに40階のボタンがあるのを」見つけた。
と始まる冒頭。
実に胸躍る展開ではありませんか。

一体、何処に連れていかれるのでしょう?
エレベーターは我々を未知の世界に運ぶ装置です。
そう言えば遠い昔に、雑居ビルのエレベーターに乗って誤って降りた階は、エレベーターを出た途端に深海を模したキャバレエ。
他のフロアが薄汚いだけに、驚きました。

武川さんのエレベーターはどんな幻想郷に連れていってくれるでしょうか?

13小説「タワーマンションのショウコウキ」くにん


眠れぬ夜の奇妙なアンソロジーの守護神、くにん御大です。エレベーターの事を昇降機と呼びますが、
はてショウコウキ。
タイトルにあるのはカタカナ表記です。一体、ショウコウキとはなんでしょう?
どうやら、マンションの住人には有名のようですよ。

ハートフルな怪奇作家くにん先生の持ち味が十二分に活きたホラーテラーです。

ところで。

「ホラー」と「テラー」は共に恐怖を意味する言葉ですが、このふたつには違いがあるそうですよ。

「Horror」は非現実的な恐怖。幽霊、お化けの類による恐怖です。
「Terror」は現実的な恐怖。戦争、事故等の恐怖はホラーではなくテラー。「テロリズム(テロ)」の事も「Terror」と言います。

ちなみにストーリーテラーのテラーは「teller」。話し手の事です。


で、最近は「テラーノベル」と呼ばれるジャンルが登場。

某コミュニケーションツールを読むように、話者とセリフで物語が進行します。
まるでお芝居のようですね。或いは漫画のようです。映画がAI技術やCGが使われてハイテク化していく中で、テラーノベルは役者も効果も全て文字のみで構成するローテク化の極致、と見る事もできます。
テラーノベルを使えば、映画シナリオを最も簡便に上演する事ができます。
面白いですね。友達が一人もいなくても映画が作れるよ!夢のような装置です。

閑話休題。
あだしごとはさておき。

可愛らしいショウコウキが中心になって織り成すとあるタワーマンションの物語。ストーリーテラーのくにんさんの軽妙な語り口と共にお楽しみ下さい。

14小説「ハニーサックル・ローズ」ムラサキ


https://note.com/murasaki_kairo/n/n011fbde51e87?magazine_key=m60693b1498b1

わたし。

15写真「エレベーターホール #3973」稲垣純也


私はこの写真をみてキューブリック監督のシャイニングを思い出しました。アシンメントリーの美しさが古典的近未来的造形です。

16小説「緑の森」朝見水葉


本アンソロジーの最後は朝見水葉さん。朝見さんの作品は場所が設定されて、まず小説の中に街の美しさがある。街の現在の中に生きる人々が描かれる。
人も街も変わる。人は3日もあれば人生を決する一大事に遭遇する事が多々あります。街の変化はもう少しゆっくりと、しかし確実に。緩やかに変化していく街並みの中に暮らす人々の足早の変化。
時間の流れに捻れが生じて、それが小説の緩急になっています。
以前の作品で朝見さんの作品は家族や血脈というテーマが色濃いと指摘した事がありました。それもまた大時代の中の一刹那を切り取る作業と言えましょう。
新聞社の入った高層ビルは東京の緑の森の傍らに立っていて、緑の森は永らくの時代を過ごし、また少し遅れて永らくの時代、ビルはそこに聳立している。悠久の風景の中に生きる人間達は日々死に、日々生まれる。大変目まぐるしい存在であります。その次々生まれては死ぬ人間も、極小の矜恃があってマイクロスコープで一個の人間を観察すると生命史に匹敵する勃興のドラマを抱えているものです。

ビルを縦断する2機のエレベーターがちぐはぐに交錯するように、交錯する2人の物語。お楽しみ下さい。


エレベーターに因んだ作品を集めた本アンソロジーいかがだったでしょうか。エレベーターは思ったよりも難しかった!それでも沢山の素晴らしい記事が集まったと思います。

ん?
そう言えばこの解題を書くための資料として、世界の魅惑的なエレベーターを調べておりました。皆様にご紹介しようと思っておりましたが、機会がないまま解題が終了しようとしておりますね。

折角ですから、最後に世界の魅力的なエレベーターについてご紹介します。


世界中のキンキーなエレベーターが紹介されています。

私が気になるのは記事の中段に紹介された「SHUFFLE」ボタン付きのエレベーター。
「SHUFFLE」って何?
ランダムなフロアに到着するんでしょうか。人生には乱数を楽しむ余裕が必要ですよね。
何故かランダムに屋上に案内されるエレベーターとか。空を見ましょう。
世界は今日も晴れてるぜ!

その宙空にエレベーターの架け橋を掛けようとしている人々もおります。

https://note.com/xinzuzhai/n/n4883aa3c29eb

宇宙への架け橋、宇宙エレベーターは絵空事ではありません。きっといつか実現するのでしょう。未来が近付いておりますね。ようこそ未来へ。

エレベーターは何処から来て何処へ行くのか。あの匣は、我々を異界に導く装置。或いは匣自身が異界。
皆様が良いエレベーターに巡り逢いますようお祈りしております。


エレベーターに乗ったら背後に何かいる、閉じ込められた、エレベーターを降りると異世界だった、など希少な体験をされた方、是非お知らせ下さい。

本号もお疲れ様でございました。何やら前回、今回と私事ながら人生の気圧が乱高下しておりまして。浮世に弱音を零しておりましたが、無事に私自身も作品を提出することができて、解題も無事にまとまったことに安堵する次第です。これも偏に温かに見守り下さる皆様のおかげ。この場を借りて深謝を捧げます。私の人生上の浮沈に大きく影響を受ける企画ではございますが、今後も引き続きお楽しみ頂けますよう努めて参ります。
また次回の企画へのご参加よろしくお願いします。



ヤギの郵便局

眠れぬ夜の奇妙なアンソロジーの講評システムです。
講評に参加される方はフォームから作品を選んで下さい。
今回の参加作品にはハッシュタグで「黒山羊派」「白山羊派」「青山羊派」などが付いた作品がございます。講評される方は作品のハッシュタグに準じた郵便局を選び、設問に沿ってご回答下さい。
黒山羊派…玄人向け、やや辛口コメントが寄せられるかも。自作品の欠点などを知りたい方
白山羊派…愛の感想をお待ちしています
青山羊派…B級カルト志向を極めたい方のための講評システム。

講評される方は上を参考に回答下さい。ハッシュタグが付いていない作品への郵便は宛名不明で抹消されます。行き過ぎた批判は郵便局が削除する場合があります。
集まったお便りは郵便局長が責任もって作者様にお届けします。
お便りの締切は7/22まで。

是非沢山のお便りをお寄せ下さい。

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次回テーマの投票を受け付けています。

NEMURENUのテーマは公募によって決まっています。次回、8月30日締切号のテーマ候補は以下です。興味のあるテーマを2つ選択して投稿下さい。
締切は7/19の20時まで。
講評の締切日と異なっておりますのでご注意下さい。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf--UG9_N1k1gckLaX0fO_qHc_Rj2TE3BY-03eUY6BeuRGIIg/viewform

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次次回テーマの候補募集

次次回10月末締切号のテーマ候補を募集しています。
下記のフォームからご回答下さい。

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次回、次次回の流れ

7/19 20:00 第50号(8月末締切)のテーマ決定
7/22 講評システム「山羊」締切。集まった感想は順次作者様に発送。
8/31第50号のアンソロジー応募締切
9/15第50号解題発表、次回テーマ投票受付開始
9/20第51号(10月末締切)テーマ決定