「月とエレベーター」歌詞を少し詳しく。（わりと最近撮った月の写真と。）

「月とエレベーター」　歌詞

夜の端には
月とエレベーター。
誰か見ているだろうか
ひと匙の淡い光

夜を広げる
月とエレベーター。
誰かが拾うだろうか
海に落ちた小瓶

誰かが放つ
声がきこえた。

Who can see me?
Or who can hear my voice
Singing alone at the edge of night?

☽　☽　☽

私が立っているのは、夜の端っこ。


ほんとうのところ、
夜明け前だって、日盛りだって、真夜中だって変わりないのだ。

私が立っているのは、世界の端っこ。
誰も 私を見ていないから。


あの月が昇ってゆくのは、夜の端っこ。
なんて薄いのだろう。紺色の空に消えてしまいそうだ。
何も掬えない 華奢なスプーンみたい。

たぶん 私以外 誰も見ていない。


夜の端っこで、私はエレベーターに乗る。
階を上がっていくと 視野が開け、さっきよりずっと遠くまで見渡せる。

あの月も同じ。
空を昇り、
より広く街を照らす。

私の目の前で 街が、世界が、ぐんぐん広がってゆく。

ビルとビルの隙間から、今は遠い海だって見える。
昼さがり、誰かが 明るいラムネ色の際に 浮かべた小瓶を
いつか、他の誰かが見つけるだろうか。
詰めこまれた まっすぐな言葉は届くだろうか。


路地裏の向こうから、独りごとみたいに歌う声。
聞き覚えのあるメロディーが ぬるい空気を揺らし、夜を照らす。

私の声も いつか、誰かにとどくだろうか。
夜を抜けて、世界の端っこから。


☽　☽　☽

「月とエレベーター」
作詞 作曲・歌とピアノ・イラスト／Mary Ann pianoplayer
ミキシング・コーラス／Coffy http://coffymusic.jimdo.com
この歌のダウンロードはこちらから。
https://note.com/maryann/n/ncaad4db68ca9


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