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うたのおへや

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わたし 村嵜千草の詩をまとめています
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2021年10月の記事一覧

高い空を見上げて

高い空を見上げて

心がきゅうと泣くような
大手を広げて清々しいような

目の眩むような
果てなく心細いような

ひょろりと一本 化粧の虚しいような
山道をスキップしたいような

土の匂いにとろけるような
つめたく突き放されるような

こびとのおどるような
しとどに袖の濡れるような

体の表面に秋の真ん中の地球を感じて
高い空を眺めながら

No.34    (※「34」改)

No.34 (※「34」改)

さよなら世界 ありがとわたし
短いなんて知らないよ 十分すぎる長さだよ

ありがと世界 さよならわたし
溶けて溶けて溶けゆくの 
土になる 水になる 大地へ還る

ありがと世界 おはようわたし
なんて なんて 広すぎて 
なんて なんて 狭いのかしら

おはよう世界 ありがとわたし
眩しいだとか 気持ちいいだとか いったん忘れていいんだよ

「揺れるカーテン 温かいスープの匂い
ふわふわのタオル 

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