オンラインで学びを深める講師/教師のあり方とは?

こんにちは!むらけん@Catali屋です!

今日は、「オンラインで学びを深める講師/教師のあり方とは?」ということで、急に硬いテーマだな・・・笑

と思った方いるのではないでしょうか??

別に難しいことを考えたのではなく、先週のミライドアの活動を通じて、感じたことです。

↓まだ見ていない方はコチラをご覧ください!
中高生のキャリア選択の視野を広げる活動 〜8/1ミライドアレポート〜
https://note.com/muraken_career/n/nce8a0cefb6df

大人も子どもも、コロナによって、オンラインで学ぶことが増えてきました。
それは企業も学校も同じです。
確実に、リアルでの学びから、オンラインでの学びへと変化していっています。

しかし、多くの方がこう考えているのではないでしょうか?

「コロナが収まったら、またリアルで学べばいい」

このように思考するのは、きっと
 オンラインの学び < リアルの学び
というものの見方(パラダイム)を持っているからだと思います。

ただし、本当にそうでしょうか??

本当に、コロナを気にせず、学べる日が来るのでしょうか?コロナとは違う感染症が広まるかもしれません。
本当に、オンラインの学び < リアルの学び なのでしょうか?

むしろ、今のうちからオンラインでの学びを肯定的に捉えられる側面を見つけておき、選択肢の1つに加えておくことが大切なのかな〜と私は思います。

そこで、ふと疑問に思ったのは、オンライン上でどのように学んでいったら、効果的なのか?ということです。


リアルで学んでいたことを、そのままのやり方でオンライン場で学ぶのはきっと無理があります。

直感的にわかるのは、学びの時間をリアルとオンラインで同じにする事は無理!ということです。
それくらいたくさんの人から表情を見られるオンラインは疲れます。

なので、どんな方法を取れば学びが深まるのか?について考えていきます。

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仕事の経験から思うオンライン研修のポイント

私は職業柄、企業での研修をオンラインで実施しています。
ちょうど先週も新人研修をzoomを使って行いました。(私はPC操作を担当していました)

コロナが来る前は、リアルでの研修をメインに実施しており、オンラインの教育はこれっぽっちもしていませんでした(笑)

というのも、教育会社は数多くありますが、
弊社の強みはリアル研修を通じて、受講者が行動変容することにあったからです。

だからこそ、リアル研修にこだわってこれまで30年間教育事業をしております。

しかし、コロナ禍ではそうも言っていられません。

どうにか、オンラインでリアルと同じくらい、いや、リアルを超える研修を設計できないかと試行錯誤する期間が続きました。

そこでわかってきたのは、
(1)インプットとアウトプットを分けること
(2)講師のファシリテーション力が求められること
の2つです。


(1)インプットとアウトプットを分けること

インプットとアウトプットを分けるというのは、オンライン研修の前に、各受講者が事前動画を視聴し、インプットする内容を学んでおくということです。

◆インプット:
事前動画を見て、研修で何を学ぶのかや何がわからなかったのか、どんな意見・感想を持ったのかなど、明確にしておきます。

◆アウトプット:
オンライン研修当日は、改めて解説することで内容の理解を深め、また、他者との意見交換を通じて、気づきや学びを深めていきます。

このような時間の使い分けをすることで、オンライン上でも困ることなく、むしろ短時間での学びにつながりました。

お客様の声としては、

「オンラインでも問題なく学べる」
「効率的に学べてむしろオンラインが良い」
「遠隔で普段は会えない方とコミュニケーション取れてよかった」など、

沢山良い声をいただいています。

これにとどまらず、もっともっとやり方次第で工夫できそうだな〜と感じています。


(2)講師のファシリテーション力が求められること

元々弊社の研修コンテンツは基本的にレクチャーというより、ファシリテーションが多めでした。

というのも、世界的ベストセラーの「7つの習慣®︎」研修では、自分自身を見つめ直すパートが多く、正解がないからです。
受講者一人ひとりが感じたことや意見を発表していただくので、それに対して、深掘り質問をしたり、他の方に話を降ったりとファシリテーションすることが大切です。

したがって、元々からファシリテーションについては経験がある講師なのです。

しかし、オンラインになってからはファシリテーションの難易度がさらにアップしたように思います。

講師からレクチャーしていても、一人ひとりの画面が小さく、顔がよく見えないため、受講者の反応が見えづらくなります。
(これ、講師からするとなかなかにしんどいと思います笑)

また、受講者は実際には1人で、かつ、気が緩みやすいプライベート空間で受講されることが多いので、集中力が低くなります。
いかに、研修に集中できるような働きかけやアクションを促すかが重要です。

少し違う視点から言えば、一人ひとりの受講環境(通信状況や静かな個室など)にも大きく左右されるので、トラブっている人に構っていることができません。

などなど、、、ざっと考えただけでもこんな感じです。笑

実際に講師をやっている人からするともっとあるでしょう笑


とはいえ、企業研修においては、オンライン研修の有効性も少しづつ認知され始めているように感じます。

十中八九、アフターコロナでも、オンライン研修は引き続き一定のニーズがあるでしょう。

そうすると、リアル研修とオンライン研修を使い分けることが当たり前になるでしょう。

それくらい、オンライン研修への見方が変わると私は考えています。

学校でのオンライン学習に活かせないか?

一方、学校はどうでしょうか?

全国的に休校になった時期もありましたが、今は自治体によって様々のようです。

聞くところによれば、前衛的な学校では、オンライン授業を取り入れているところもあるとのこと。

ミライドア自体、学校の先生からのご要望をいただき、実施した実績もあります。


先にお伝えしますが、もし、現場の先生がこれを読んだら、現場のことを知らない人が何を言っているんだ・・・と思うかもしれません。
ただ、私は可能性の一つとして、学校におけるオンラインでの学びのあり方考えたいと思います。

学校でオンライン学習をするとしたら、反転学習を踏襲すれば良いのでは?と思います。

先ほど私の経験から話した、企業のオンライン研修はまさに反転学習のアイディアから得ており、これは学校現場でも活用できると思います。

有名どころでいえば、スタディサプリがそうですよね。

・要点を学んだ上で、授業に出る
・授業では、クラスメイトとのディスカッションや学び合い・教え合いを中心に、理解を深めていく

そのような活用ができれば、全く問題なく学習できそうかな〜と思います。


おそらくネックは、受講環境と教師のファシリテーション力でしょうか。

受講環境は、特に公立学校であれば、結構大きな問題になりそうです。

一方で、教師のファシリテーション力は今からでも変えることができると思います!

普段、自らが教える(レクチャリング)ことをメインとしている教師であれば、大きくやり方を変える必要があるかもしれません。

しかし、多くの教師は、授業にグループワークを入れているでしょう。

なので、少しずつ変化させていけば良いと思います。

生徒の意見を拾ってフィードバックしたり、生徒同士のグループワークを増やしていく構成を考えて、授業という”場”を回していけば良いと思います。


これを教師ができるようになれば、受け身で授業を受ける生徒も確実に減るので、自然と子供の主体性が育っていくのではと思います。

その意味では、旧来のリアルで授業を受ける(その場にいて聞いていれば授業が終了する)という状態から、オンラインで授業を受ける(コミュニケーションを取らなければ進まない)という状態は、教育的な意義があるのかもしれません。

終わりに

・・・と、色々と妄想が膨らんできました。

実際の現場を考えたら、前向きに授業を受ける生徒ばかりでないことや、思春期の生徒どうしがコミュニケーションをとりながら授業を進めることは難しいなど、いろいろあると思います。

そのような”ハードル”は沢山あると思いますが、逆に、一つ一つ乗り越える方法さえ見つかれば、オンラインでの学習も有効であるときっと感じられるのではないかと思います。

この投稿を見てくださった先生が1人でも、何かしらの気づきを得ていただけたら、大変嬉しく思います!

では、また次回!(^^)v

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