権威の解体と情報のフラット化についての考察

昨年末の引きこもり生活で改めて向き合う自分自身 という記事で予告していた、「大学」や「教育」についての考えを少しずつ書いていきたいと思います。昨年12月に起きた土星と木星が重なるグレートコンジャンクションという出来事を境に、「風の時代」が到来するといった話が、占星術やスピ系を中心に話題となっています。これまでは「地の時代」、これからは「風の時代」に変わるよ、と言われても…という人も多いかもしれませんが、この辺りを大学や教育に絡めて考えてみようと思います。

占星術の詳しい解説はプロの方の記事などを読んでいただくとして、これからの時代のざっくりとした変化というのは、「権威・権力・官僚組織・安定・堅実・伝統・物質」といったキーワードが表すような時代から、「情報・平等・個人・独創的・共有・知性」といったキーワードが表すような時代に変わるということのようです。今はまだ地の時代的なキーワードが支配的な世の中だなと感じますが、やはり徐々に風の時代的な世の中に向かっていっているのだろうな、と誰しも肌感覚では感じているのではないでしょうか。

ごく一般的な話として、ある新しい技術や芸術の手法などが世に現れた際に、まずは一部の人間がそれを使用したり、享受したり、専門職にしたりということが行われます。そして次第にそれが一般にも普及し大衆化して、誰もが持っている、使えて当たり前という状況になっていきます。パソコンや携帯電話の普及もそうですし、昔は限られた人しかできなかった音楽制作がパソコンで誰でもできるようになったり、スマホで映画が撮れるようになったり、ワードプレスで簡単にHPが作れるようになったり、オンラインで講座が開設・受講できるようになったり…ありとあらゆる面で、言えることだと思います。特にこの数十年はIT革命(って死語?)による変化がすさまじく、パソコンとスマホでできることというのがかなり広がりましたよね。逆に言えば誰にでもチャンスは与えられているのだから、言い訳はしづらくなっていますし、よりよい情報にアクセスできる識別力が問われる世の中になってきたとも言えると思います。

ここで「権威」というものを考えてみると、その「権威性」というのは、一般人にはとうてい及ばないような専門的な知識や技術を有していると思われるから生じているのですが、この情報化時代にあってはその「権威」なるものの土台というのはかなり危ういものであると言わざるを得ません。大学に行かなければ学べないことも確かにあるとは思いますが、大学ができた当初に比べれば、かなりその差はなくなっていると言えると思います。国を背負って立つ一握りのエリートだけが大学に行く時代と、インターネットでいろんな人が情報を発信していて、誰もがアクセスできる時代における大学の権威性って絶対違うと思うんですよね。

コロナ禍において割を食っている大学生。対面授業が一度も行われていないのにもかかわらず、通常の学費を納めなければならない理不尽。私学なら文系でも年間100万円くらいかかりますからね。授業がすべてオンラインなら通信制大学ということになります。大学での学びにメリットがあるとすれば、貴重な文献や機材を使えるということがあると思いますが(ある意味それが権威の源泉)、それすら享受できないとなるとさらに大学で学ばなければならない理由はなくなってくるのではないでしょうか。

そもそも大学の権威性というのは支配者にとって都合の良いことを真実だとゴリ押しして洗脳するためのものであって、メディアに出てくる専門家=御用学者という公式ができてしまっています。学会に属さない在野の研究者の方がまともなことを言っている場合も多いですし、本質的なことを学ぼうと思ったらどこかのタイミングで大学をドロップアウトすることになるでしょう。情報化社会によってあらゆる学説・定説の嘘も暴かれてきていますし、世の中に広く知られる日も近いのではと感じています。

それでも人々が大学に行こうとするのは、その先の就職のために「大卒」の資格が必要だからであって、多くの場合はそのために大学に行こうとします。大学はある意味「学士」の資格ビジネスなのであって、その先の経団連をはじめとする大企業・官公庁と結託して、人々から多額の学費を搾取し、お仲間で流し合っている機関ともいえます。その話はまた別の記事に詳しく書こうと思います。

どんどん情報がフラットに開かれていく時代において、「大学」や「教育」の在り方も変わってくるだろうし、我々の物の見方や価値観も柔軟に変えていく必要があるな、と思っています。良い大学に行かせるのが教育?そんな価値観も次第に薄れていくのかもしれません。

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