「人気者を目指す」のは魔境への第一歩…

「人気者になりたい!」と目指し憧れる人は多いけれど、そのリスクや危険性を理解している人はどれくらいいるのでしょうね。たくさんの人に知られて、有名になって、ファンができたり褒められたりして承認欲求は満たされるし、お金も入ってくる…富と名声というメリットは確かにあると思います。しかしそれ以上にアンチや誹謗中傷対応など辛く大変なことも多いし、何より発言や行動に制限が加わり、プライベートな時空間やあらゆる面での自由が奪われていくというのが一番のデメリットではないかと感じています。

人気者になるということは大企業(や政府、自治体等)と切っても切れない関係になるということで、大きなお金を出してくれる組織には逆らえなくなります。自分のCDやグッズを売ったり、イベントのチケット代やファンクラブ会費をファンから直接集めるというやり方だけであれば、それほど大きな関わりを持たなくて済むかもしれませんが、人気者の大きな収入源となっているのが企業CMであり(企業案件という場合もあります)、人気者はCMや案件を取りたい!と基本的にはいつも思っているものだと思います。人気者の価値は影響力、それを買うのが大企業という構図ですね。

人気者になれる人やなりたい人に求められる資質というのは、飽くなき承認欲求、名誉欲、金銭欲と、お金を出してくれる人に対する従順さなんだろうなぁと思っていて、「こういう会社のCMはイメージ的にちょっと…」みたいなことをあまり言わない人の方が、広告主としてはありがたいですよね。その中ではどういった人が選ばれやすいのでしょう。ネット上の噂などでよく女優さんと社長が集まるパーティーがある…というような話を見聞きするのですが、それはそうだろうなと思いますね。仮にタレントさんは「私はお芝居だけしていたいの!」と思っていたとしても、事務所としては大きなCMを取りたいので、社長や広告代理店が集まるパーティに売り込みに行くだろうなぁと想像しています。見返りに何かを要求されていてもおかしくはないし、そういう世界だろうなぁと思っています。

テレビの主な収入源も大企業からの広告料なので、単にテレビに出るということだけでも大企業との関係は切れません。テレビだけでなくメディア全般に言えることですが、広告料を主な収入源としている媒体であれば、何であれ大企業との関係は切れないものなので、そこに出てくる内容は体制側にとって都合の良いものばかりになります。そのことについては、貧困化と共にじわじわ進む監視社会という記事にも少し書きました。大企業と広告が分かちがたく結びつきメディアを支配し、言論や表現の自由を奪っている現状があり、人気者を目指すということは、わざわざその支配体制の濃いゾーン(魔境)に自ら飛び込んでいくことだと言えます。

なんらか活動をしていて人気が出そうな人は、大企業に目をつけられて、体制側に都合の良い方に大衆を誘導する工作員として養成されていくということですね(本人に自覚がない場合も多いでしょうが)。承認欲求や金銭欲が強い人は、彼らの言いなりになりやすいのでとても都合の良い存在です。先程、CMを取るにはあまりNGがない方が良いと書きましたが、断れるならまだ良い方で、オファー主の権力があまりに強い場合は「ウチのオファーを断るのか!?」と、断ろうものなら何をされるかわからない…というような場合もあるのではないかと思います。人気者は経済的には豊かになり得ますが、それも体制側に従っている前提での話で、有名になればなるほど自分の思想や考えを素直に表現することは難しくなってくるのでしょうね。都合の悪い人間をスキャンダルなどで干すことも簡単ですしね。

そもそも人気者になれない人が多いので無用な心配かもしれませんが、もしなったらなったで気苦労は絶えないし、体制側に首根っこつかまれてがんじがらめになってしまうし、辞めたからと言って完全に無名の一般人に戻ることも難しいし、なかなかに八方ふさがりで大変だなと感じます。「光」で集めたお金が「闇」の資金源に… という記事にも書きましたが、キラキラしているように見える世界というのは本当に闇が深いので要注意ですね。これからも無名の一般人でいられる喜びをかみしめながら穏やかな日々を過ごしていけたらいいなと思います。

note過去記事一覧はこちら

ホリスティックな健康をサポートするGreen Cosmoのページはこちら

「note見た」で友達申請→村上遥のFacebook

Twitter再開しました!→Twitter

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?