「人とのつながり」が最強のリスクヘッジ

いつも同じことを書いている気もするのですが、これからの時代はよりいっそう、「人とのつながり」がものを言う時代になってくると思います。似たようなことは、真の大物とは「今お金の価値が0になっても生きていける人」だと思うの記事にも書きましたが、国家システムや資本主義から徐々に離れて、新しい共同創造の社会に移行していくことを考えると、「人とのつながり」以上に価値のあるものはないのではないか、と思うのです。

昨日もそんなことを実感した出来事がありました。理想に向けて口だけでなく身体も動かしていますの記事にも書きましたが、今月からシェア農園で畑を借りて、少しずつ農業をやっていこうと思っているんですね。土いじりをしたいというのもありますが、脱お金、自給自足への足がかりのためという意味もあります。借りたのは良いのですが、農地が遠方にあるためそう頻繁には通うことができないんですね。現地の方にお手入れをお願いしつつ、イベント的に作業をするようなイメージです。そして、その話を各方面にしていたところ、昨日、家から1時間ちょっとで行けるところの農家さんに「遠いところではそう頻繁に通えないだろうから、週に何回かうちの畑をお手伝いしに来てよ」とお誘いいただきました。その方は私が公務員時代にお世話になっていた地元の方なのですが、そこでのご縁が退職した今になっても続いて、私のやりたい農業などの方面でお声かけいただけることになるとは思ってもみなかったことです。本当に、人生に無駄なことなど何一つ起こらないのだなぁということを痛感しています。

「人とのつながり」と言うのは簡単ですが、実はもろく崩れやすいものでもあります。ちょっとしたことで疎遠になったりすることもあるのが世の常。人と人とのそのつながりが、「何をもって」つながれているかということが重要なのだと思います。「お金の切れ目が縁の切れ目」という言葉もありますが、お金でつながっている縁はもろく崩れやすいです。つまり、打算的な付き合いということです。打算的につながろうとする人には打算的につながろうとする人が集まるというのが法則なので、一人そういう傾向の人がいたら周りにいる人もそういう考えの人が多いので注意した方がいいですね。ルイトモですからね。最も強固に人を結びつけてくれるのは「信用」だと思います。人間関係が崩れ去るきっかけの第1位は「裏切り」「不誠実」「うそつき」などの信用失墜行為であるはずです(調べてはいません)。「信用」というのは「人徳」であるとか「人望」であるとか、その人の人柄そのものであると思います。

そう考えると、何をするにしても、一番大切なことは「テクニックを学ぶこと」でも「その分野の知識をつけること」でも「誰かに弟子入りすること」でもなく、「自分自身の信用を高めること」ではないかと思います。一般的に言うところの「徳を積むこと」ということでしょうか。具体的に何をすれば徳を積めるのか、ということに答えはありませんが、私が一つの答えと思うことを、思想家・哲学家の内田樹氏の本から学びました。今読書メモが手元になく、正式な文面と何の本に書いてあったのかがわからず恐縮です。

常に自分が「世界中の全員がこんな人であったら社会はもっと良くなるであろう」と思うような人柄であるように努める

確かそんなような内容だったと思います。これを読んだのは5年以上前だったと思うのですが、今でも(曖昧ながらも)記憶しています。この考えには非常に納得しましたし、そういう生き方をしていくことが「徳を積む」ということなのではないかなと思っています。私はまだまだ未熟で、そんな人には遠く及ばないのですが、少しでも近づけるよう日々努めていく所存です。これからも、「信用」と「人とのつながり」を大切に、自分の魂を輝かせる人生を歩んでいきたいと思います。

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