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【検証4か月目】旅先での出会いで、キャリアブレイク中の考えがWELL‐DOWNになった。

①概要

このNOTEは、LAC(LivingAnywhereCommons:全国にある多拠点宿泊施設)を使用して色んな人と出会ったら、キャリアブレイク(あえて仕事から一旦離れてみること)の生き方・考え方がどう変化するかの実験NOTE。8・9月の2か月間の記録。

前回(7・8月)はこちら

LACについてはこちら(全国の多拠点コワーキング・シェアハウス・居場所づくり)

参加している新しい働き方ラボについて

長くなりますが、最後までお付き合いいただけたら、嬉しいです。


この実験には、元を辿ると、3つの目標があって、目標と結果を書いていきます。

②目的と結果、困ったあげく仮説をたてる

ちいさな目標(プロトタイプ)を意識して仮説を立てていきます。いきなりドンってやってみて、8月はメンタルが事故だったので、小さく試す(実験)が大切で、改善につなげる仮説を立ててみました。

プロトタイプとは?
一言でいえば、完璧な計画をたてるよりもまずは小さく行動し、改善を繰り返していくことが重要だ、という考え方。

eiko nakano ichikawa「人生をプロトタイプする、というすゝめ」

⑴目的:キャリアブレイクの自分探しをしたい

結果:よりよい自分を探そうとすると、既によりよくないわたしには厳しい。できない→責める→苦しい→できない(無限ループ)
 仮説:well-being(社会的に精神的に満たされた状態)の考えに疲れを感じて、探さずにwell-down。落ちたままの先で、揺らぎや緩急の差分から、あり方を問うてみることに。

well-downとは?
「社会的に欠けていても、精神的に負荷がなく、自然体である自分を認知していく状態」

Yuuki Honda ウェルビーイングではなく「ウェルダウン(well-down)」


⑵目的:社会への再接続・新しいはたらき方はどうなるか


 結果:少しずつ再接続している気がする(しなきゃはない)
 仮説:やりたいこと全部やったらなにか繋がるのでは

⑶目的:生き方の選択肢を広げる

 結果:めっちゃ広がっている。フリーランスじゃなくてもリモートワークがあるんだってね。
 仮説:こんなあり方(働き方)がいいをマネして、やりたいことでつながってみると手段がわかってくるのでは?

 

③8・9月の結論!

決めなくていい。服を脱ぎ気するように価値観を変えていけばいい。今似合うと思う価値観を楽しんで着る。きつくなったら脱ぐ。


わたしを苦しめるのは「しなきゃ」がつよくなった時。LACいわきでもらった言葉。仮説をたくさん立ててしまったけれど、これからの結果が、ちがくてもいいし、肩肘張らなくてもいいし、背伸びして言葉に似合っていってもいいし、今思うWELL‐DOWN(落ちた私も私)でいれたらいいな。

④実験の内容


8月編|下田宿泊予定が白紙に。

キャリアブレイク研究所というところでは「離職から戻るまでの5段階」というものがあって、「①開放→②虚無→③実は→④現実→⑤接続」という5段階があって、私の7月は5段目の「⑤接続」にいた所から、8月は急に舞い戻り、2段目の「②虚無」。

7月は「接続」。8月は逆走していざ「虚無」へ。

LACの宿泊したい前日に2週間分の宿泊予約をとろうとして取れず、なお落ち込む(当たり前体操。本当にご予約は計画的に

落ちた先で横たわりながら見えたこと

なんだか急になんにもしたくない。突然頭が霧に入ったみたいな感覚。
どうしていいのか分からないけれど、私は私を見失いたくないなあと思って、「ミニ本」をつくってみた。

小さい本をこうして
こう!!
背表紙を刺繍糸で縫ってて、紙を開くと心が開くような大切な文字が見れます

本の中身は、自分の好きなことを詰め込んだ本。しんどかった思いや大切にしている時間を込めた「ご自愛につながるお守り」のようなもの。作っている中で思いがけず、なんだか心の奥からじんわりきて、「これがやりたいことでは!!」となりました。

元となるミニ本は、文学フリマのエッセイコーナーで見つけたもの。中には小さな物語や日常がいくつか詰まっていて。それが、いつの日かしんどい時に見る「お守り」なって、小さくて携帯できるサイズなのでボロボロになるまで読み込みました。そんな心の拠り所の本。今度は、私の物語や、誰かの物語を小さな本の中に綴って、もっと人生を遺したいなあと思いました。

しんどい時私は、自分の手を動す手段で、自分を労わっています。何かつくると目に見えた実感として、静かな達成感みたいな。ほんのすこしの何かが拠り所になって落ち着く気がするんです。

作りながら、ふと看護師の時の、お看取りの出来事を思い出しました。今はいないあの人って「どんな人だったんだろう」と。人生の終わりを迎えた人が目の前にいたのに、風に吹かれた塵のような冷たさで、亡くなってしまった後ろめたい後悔。もしかして、生きているうちに「その人らしさ」を残しておけば、いつか亡くなる時や、お見送りをする側でも温かい時間を過ごせるんじゃないかって。今はない、いるの透明なりんかくをもう一度、ひと肌の温度に温め直すことはできないかなって。

この本をきっかけに、あなたの物語(その人らしさ)を書きたい。「つづきを見せてください」って、いつか言って、生き延びた先に、待ち合わせのきっかけにしたい。

だから、それまで、この本をお守りにしてどうかこうにか生きててほしい。そんな「人生を遺す小さなご自愛のお守りの本」をつくろう。自分や相手を想う時間は、労わりだと思う。そんな本が、自分/相手にプレゼントして、つくる、想う、労わる(ケア)が循環していけたらいいなあと、。作りながら、そんな思いが巡り巡って、過去や今の自分と、ゆっくりじんわり、優しくつながった瞬間でした。

アウトプット・成果

  • しんどい中でミニ本をつくってみた

  • 妹の誕生日に妹の好きなことをまとめたミニ本を渡すと喜ばれる。すきなことってちょっぴり自分をつよくするんじゃないかと仮説してみる。

  • むしょく大学で出来事をつぶやいてみる。ふとした時、すきなことが見えるっていいね!と、案外ほかの人にも喜んでもらえるらしい。

  • むしょく大学で体験ワークショップを(3回)やってみて改良中。しんどい時にでもお守りに出来る方法を探す。

  • SHEライクス(オンラインスクール)でいろんな職種の受講生の力をお借りする企画に、声を上げて企画してみた。「助けてほしい・こまっている」をちょっとずつ勇気を持って言ってみる。そこで出たアイディアでは、人生を聞いて、グラレコで書いたものを小さな本にして、次のページは自分が続きを書くページにしてお渡しするアイディア。それもいいなあ。

検証したこと

 ⑴目的:キャリアブレイクの自分探し
無意識に健全であろうとする考えが働いて、しんどい8月は、気持ちが落ちて落ちて軌道修正もすっころんで予約が取れず大変だった。でもしなきゃっていうレールから外れて、落ちて落ちて、ころがった先で寝転んでみると、思いがけずありたいあり方が見えた気がする。ものづくりがすき、労わりがすき、看護のような労わるケアを循環したい、人生を遺すお手伝いがしたい。落ちたところも含めて私なら、落ちたところから考えた方が自然で楽だった。転んで寝そべった方が息がしやすい。

 ⑵目的:社会への再接続
見つけた「ミニ本つくり」では、お試しに、むしょく大学で何人かにやってみたり、LACで出会った方(むしょく大学にも所属されている方)ともオフラインで壁打ちをしてもらっているところです。オンラインスクールでは、受講生さんたちの得意を持ち寄って、実践方法を模索・改善中。(本当にみなさんありがとうございます)よぼよぼだけど、少しずつ思いを形にしていくなかで、少しずつ関わる人が広がる、そんな自然な形で社会と再接続できたら、なんだか心からわくわくするなあと思います。(しなくてもよし)

 ⑶目的:生き方の選択肢を広げる
LACの方にワークショップを相談してみたり、グラレコのやり方を相談して教わってみたり、すきなことから色んな手段や方法がみえて、生きてけそうな希望と選択肢、ロールモデルが、気がつけばなんとなく広がった気がする。身近な方の方法をマネっ子することでライフハックを身に着けたい…!

測定の結果

  • キャリアブレイク中の感情の変化

ミニ本をみつけて「虚無」→「実は」これやりたいってなる

虚無なりにも自分と繋がる大切な時間でした。
すきなことが見えて、虚無が落ち着いて、むしょく初期の開放された感じが戻ってきました。

  • 発信回数
    LACに関係する発信 10回
    7月出会った人の「その人らしさ」を何かしらで残したい思いを観測しました

  • すきなことがいくつ増えた?ー3つ
    ①ミニ本②ものづくり③誰かを労わる時間
    看護ではないけどやっぱりケア要素がすきらしい。

  • 出会えた人の数・ご縁の数
    シーライクス:4人 むしょく大学:8人(LAC:1人)
    「しんどいです」「困っています」を言う練習をしてます。まだまだ難しいね。

移動や動きはしないけど、感情の変化がもりもりな8月でした。
お次は9月へ、いそいそと向かいます。


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9月編❶LAC下田(静岡)|流れ着いてみる

2023.9.12‐9.22 10泊11日

9月は、LAC下田に行きました。行く前から、生焼けにんにくの不消化で、胃の調子がわるく、なんとなくのしんどさを抱えたまま、下田に到着しました。はじめのうちは「話さなきゃ」って、さらにしんどさを感じていました。没頭するオンラインスクールの授業はイヤフォンで耳をふさいで、コミュニティの醍醐味である「なにげない会話」を遮断してしまうので、バランスを取ろうにも取れず、ぽつんとした疎外感や焦りがありました。

見ず知らずの人と巨大倉庫でビールを飲んで癒される

とある日、メモ用紙の裏側に「下田WITH A TREE」を発見しました。


”巨大空き倉庫”と書かれてて、なんだか面白そう。
LACメンバーのふかとみさんの記事のを読んで、印象深かったことを思い出しました。

おさんぽついでに、「WITH A TREE」の倉庫があったので行ってみました。通りかかると、ドアから若いヤンキーの金髪のおにいさんが出てきて身構えました。だけど、お話を伺うと優しくて、色んな経験をした面白い方でした。

シャッターから入る日差しがよい

「まずは飲む?」って出会った途端に聞かれて、悪そうな人ではなかったので、巨大廃墟倉庫の背の高いシャッターから入る日差しを眺めながら、倉庫のベンチに腰をかけて、その日会った見ず知らずの方と缶ビールで乾杯しました。昔町工場に住んでいたことがあって、倉庫特有の蒸し暑い湿度と、天井の高いシャッターが眩しくて目を細めるくらいの太陽の照り加減が、どこか懐かしくて落ち着きます。そばにあったポスターにはデカデカと「それぞれできることをやろう」「やさしい世界を創り出そう」とあり、至る所からなんだか”新しくてやさしい感覚”がしました。ちょっぴり変で、ユーモアで、やさしい場所でした。

取られて困るものはここにはHeartしかない

自然と湧き上がるものからはじめてみる

あまり上手に話せませんでしたが、今すこしだけ、なんだかしんどいことをお話したら、いろんな経験を踏まえて「やりたいことやりな」「すきなままで大丈夫」って言われて。言い切ってくださる思い切りの良さに、心がほぐされました。

自然とその場所と人がすきになって、「これやってみたい」「あれやってみたい」と何かが湧き上がってきて、その根岸さんという方のお話を、これからの自分のためのメモとして遺しておきたくって、活字が苦手なので、グラレコの手法で書いてみました。

根岸さんのお話

そうしたら喜んでくださったり、周りの方からもグラレコやってほしい!って言われて、じんわり嬉しくて。LACいわき(福島)では、イベントの内容が「やりたいことが分からなかったわたし」に刺さりまくるイベントで、わたしにメモを残したくって、グラレコに挑戦してみたりしました。

そのイラストを見て、素敵な企業さんのイベントバナーをやってみない?と、お誘いも頂いたり、不要な我慢はせずに、しなきゃがなくなるとずっと生きやすいなあと改めて思いました。

アウトプット・成果

  • 気になるままに、おさんぽして思いがけない出会いがあった

  • 没頭するのに我慢は不要だと言われて背中が軽くなった

  • 「WITH A TREE」がすきだから、すきな思いを伝えたくて、HPをつくりたい!って言ったらオンラインスクールの卒業制作課題でその倉庫のHPをつくることに(自己満の見切り発車)

  • 自分のためのメモで、根岸さんのグラレコ書いたら喜んでもらえた

  • 思いのほかグラレコが楽しくてほかのイベントでも書いてみたら好評だった

検証したこと

⑴目的:キャリアブレイクの自分探し
落ちた先で考えることも、そして、すきなことに没頭する自信をもつことも大切。これ作りたい!って思ったら早めに口に出すことが大切。

⑵目的:社会への再接続
なんだかおもしろそうという理由で感情に流されて、歩いてみた先に、声をあげて「すき!やりたい!」って言うと思いもよらない方法で社会とつながる

⑶目的:生き方の選択肢を広げる
「しなきゃ」をしないと心の余白が広がる。LACに看護師キャリアの方がお二方いて、SNS運用やコミュニティマネージメントなど、やりたいことにふりきってかっこいいのと、気遣いがすごくて、いろんなあり方を知ることができた。

測定の結果

キャリアブレイク中の感情の変化

引き続き下田では「実は」期。

LACでの出会いから「やらなきゃ」のしがらみを取ってもらえて、「実はこんなことしてみたい」の感情を観測した下田でした。

  • 発信回数:29回

わたしにとって「ふつうの暮らし(在りたい暮らし)」ってなんだろうって考えました。いい塩梅を模索中。キッチン共有は、寝起きの髪ボサボサの時は見られたくなくて、リビングにキッチンが繋がっているので、そんな時は使うの少しだけしんどいかも。

他のことで悩んでいる時に、LACに宿泊中の方から、ぬるーくなにげな~く「一緒に食べる?」「仕事どう?」って声かけてもらって、なにげな~い一声に救われてたり、おしゃべりの輪に入る訳でもないけれど、一緒にいるだけで、ゆるっとした下田の雰囲気に癒されました。一人時間を大切にしつつ暮らしを模索していきますー。

  • すきなことがいくつ増えたか。ー5つ
    グラレコ・HP作成・HTML・CSS・Photoshop(adobe)。
    ”生きた証”みたいのをデザインでどうやってのこせるか、模索することがすきみたい。

  • 出会えた人の数・ご縁の数
    シーライクス:4人 むしょく大学:8人 LAC:3人
    HP制作の卒業制作課題に取り組むきっかけをもらいました!!

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ひょんな出会いに救われたLAC下田(静岡)でした。続いて9月下旬はLACいわき(福島)!
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9月編❷LACいわき(福島)|漂流のすすめ


2023.9.28‐10.1 3泊4日 

こちらのワ―ケーションツアーに参加。交通費補助が1万円までついて、福島の自然の豊かさが気になっていた私にぴったりでした。

LACのパートナー拠点の「ゲストハウスFARO」さんに宿泊しました。

漂流してみると想像しないところにたどり着く

思い出に残ったのは、ランサーズの根岸泰之さんと、ローカルアクティビストの小松理虔さんクロストークイベントです。

「分からなくなったら、流されてみるといい。面白い直感の感性で集まったひとたちに触れて、想像しない考えが生まれたり、予想外の場所にたどり着く」ということを聞きました。

いわきは、面白い人がいて、その人に釣られて移住を決めたひとがいるような、感性や直感で選ぶ方がたくさんいて、その受け入れられる土俵もあって、直感に委ねて、流されてみることの選択肢を知りました。

ほかに出会った方からのお話では、「今の思いに合わせて価値観を洋服のように脱ぎ気する」「決めつけないで今にフラットにいる」。迷った時はそんな選択肢もとってみたいと思いました。

ゲストハウスFAROで、灯りに目指して彷徨い、流れてたどり着く、灯台(英:FARO)から何かがはじまりそうな夜でした🌛

初イベントグラレコに挑戦…!

アウトプット・成果

・イベントのグラレコ
・LACいわきでスミさんからグラレコの方法を教わる
・これからグラレコの発信をしてみようと思う
・同じツアーに参加していた参加者の方から、イベントのバナーを作ってみないか挑戦するきっかけをいただく
・ツアー参加者のインタビューグラレコ作成中…!!

検証したこと

 ⑴キャリアブレイクの自分探し
すきなことを声に出したら、声がかかるらしい!

⑵社会への再接続
すきなことから広がってる感じがする!

⑶生き方の選択肢を広げる
看護師以外知らなかったけれど、6月からLAC企画に参加して、フリーランスのリモートワークをやっている方々を知って、今月は、フリーランスでなくても、すきな分野の正社員で、リモートワークができる可能性を知りました。一番印象に残ったのは、わたし自身が地域との関わりを模索している中で、「地域イベント」を盛り上げる会社のリモートワークをされている方がいて、そういう働き方もあるんだ!と新たな発見をしました。

測定の結果

  • キャリアブレイク中の社会と接続する5段階

ちょっぴり進んで「実は」と「現実」の間くらい?
  • 発信回数 3回

  • すきなことがいくつ増えたか。ー3つ
    グラレコ・いわき・サイクリング

  • 出会えた人の数・ご縁の数
    6人(バナー制作のきっかけ、グラレコを深めるきっかけなど)
    スミさんのラジオ「頭がととのうラジオ」のグラレコを書いてみたりしました

ほかのコミュニティでもグラレコに挑戦🏃

見た人の気持ちが和むような、その場の空気を包み込めるように、表現を工夫しています✏
一生懸命勉強しながらですが、グラレコのご依頼受け付け中です。たくさん挑戦させていただきたく、ぜびお気軽にDMいただけたらうれしいです。

さいごに

長い長い長文をお読みいただきありがとうございました!

8月は虚無で感情がおしまいになっていましたが、WELL‐DOWNで落ちたところから、秋風になびくように9月を練り歩いたら、思いのほか自分の中にやりたいことがたくさん浮かび上がりすぎて、浮かんだものを見上げるのに忙しく、10月の私の供給が間に合っていない状況です🏃

この記事を書く今さえも、そのいわきの後そのまま直で、同じ福島のLAC会津磐梯に移動して、10日間宿泊した後で、だいぶ駆け足になっております💦
10月のLAC会津磐梯のインプットも、また発信したいと思います..!

このまま、みなさんのお助けやお知恵をお借りしながら、ゆるゆる10月を乗り切りたいです..!(助けてくださる方々ありがとうございます!)




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