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ゴールデンカムイ読了

元々興味がありいろいろ情報を得ていたが、昨年さらに盛り上がった縄文熱。
近所にある大歳山古墳という縄文遺跡を訪れたり、
縄文についての情報を集めたりしていた。

そして、縄文に加えて、村づくりの延長線上で読み始めたのがゴールデンカムイ。
お話しの構成もよかったが、アイヌの文化が紹介されていて、アイヌの人たちの自然観が感じられる作品だった。

先住民が生きていくにはその土地での暮らし方の知恵をもっていないといけない。
どの季節にどんな動植物がどう生きているか。
それらをどのように採るか、狩るか。
どう祀るか。
どのような利用法があるのか。

平常のときはもちろん、短期長期の気象の変化にも対応しないといけないし、自分や家族の体調の変化にも対応しないといけない。他の文化圏とのやりとりもあっただろうし、時代がすすむと戦いにも巻き込まれただろう。

ゴールデンカムイという作品は、戦争や争いの描写が多く、そういう描写が苦手な方もいるだろうけど、それとともに、言葉では言い表せなかったり、写真では伝えきれなかったりするアイヌのくらしや知恵の質感がそのまま伝わってきた。

もちろん昔のアイヌや縄文人のようなくらしそのままを今の日本の社会で再現することはできないし、無理にそれを再現するほうが不自然だ。
一方で、くらしの知恵や精神性にヒントを得て、自分の個性とも照らし合わせて、響く部分を発見したり、
個性が向く人はそのまま取り入れられたりできるところもあるかもしれない。

たとえそれがいかに正しいと思っていても、
テレビやラジオ、新聞や書籍、ネット、
さらにこの人こそ正しいことを伝えてくれる人だという人から得たものだとしても、
情報そのままをなぞるからスタートするんじゃなくて、
個性が分かり、どういうくらしをしたいかを描いた上で、先住民や縄文の知恵をくらしに生かすことができればいいと思う。


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