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鮭と魚卵と両さんサブレと②

今回の画像も友人からの借り物
イクラは飲み物ですか

鰈と魚卵と両さんサブレ①

次男もSNSやブログを利用しているため
その友人に親子関係がバレても鬱陶しいので
書かないようにしていた

昨年の秋の温泉旅行にいくらか書いている

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そのときも夫は仕事で参加できなかった

父親の仕事ぶりを見ているので
息子たち三人は職業選択に対しては慎重だった
長男は教員となり
三男は研究者への道を歩み始めている

そして次男はエンジニアという技術職に就いた
職業に生きがいと自己実現を求めないその仕事ぶりには賛否あるのだろう

その働き方に一番あこがれているのは夫のような気がする
学生時代はある運動競技のアスリートで
その実力をかわれ実業団に就職が内定していたのを
舅の反対を押し切れず
同族企業であった実家の会社に入社したのだから
技術や人事すなわち現場を仕切れる資質を持っていることを
舅は夫に見出していたらしい
自分が長生きではないと舅自身勘づいていたのかもしれない

20190919_175640 (1) 夕食

夫も次男も互いに似ていると言う
他の家族三人は肯定も否定もしないのだが
相手のいないところで言い合っている

次男のブログをこっそりと覗いたことがあるが
父親は何度か出てくるのだが
母親の存在は薄い
文章の端々から父を同じ技術職に就くものとして
尊敬をしていることが良く伝わってくる文章だった

まだ事業も副業も始めておらず
体調不良で長男が高校を留年を経て大学進学をした
その翌年の次男の進学であった
国立大学以外の進学も浪人も許容できないほど
経済的にも精神的にも逼迫している家庭の状態の中での
大学受験であった

もう少し早く事業を興していたら
あんな切ない思いをさせずに済んだのだろうかと
夫婦で振り返るときがある
同じ中間子である夫にとってはなおさら不憫でならなかったのだろう

大学院に進学した年に次男と話をしていて
幼い頃から進学をして広い世界に出るよう育てたこと
それに対して不満はなかったのか尋ねてみた
「高卒で就職する以外の道があり
 学ぶことによって生きる方法があると
 それを示してくれたこと感謝している」
そう返事をされた
「感謝している」のは私たち親の方だ

先の過去記事で息子たちがそれぞれの居場所に戻った後
「転職先が吉本の養成所だったら安心できるのに」と夫が言った
「あいつはその方面の才能があると思うんだけどなぁ」
あれは冗談ではなく本心だったのだろう

子どもが切ないときは親も切ないのだと

kojuroさんの「中止」を読んでいて思った
どうにもしてやれないもどかしさがこの作品の中にはある

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また近々イクラやウニが食べたいと連絡があるのだろう
そして馬鹿親である夫と私はいそいそと箱に北海道の名産品を詰め
クール便で送るのだ

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