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授業を通してパラダイムシフトしてみる

昨日の大隈塾は、
「パラダイムシフトしてみる」
をテーマにした。

パラダイムシフトとは、

ある時代・集団を支配する考え方が、
非連続的・劇的に変化すること。
社会の規範や価値観が変わること。
(小学館デジタル大辞泉)

なんだけど、大隈塾で目指したものはそんな大仰なものではなく、
「どんだけ自分が変わったか、実感してみよう」
ということ。

プロジェクトの成果プレゼンと、
来週の最終回でやる個人プレゼンの準備。

4月から「たくましい知性を鍛える」に参加してくれた受講生たち、
10月から「たくましい知性を鍛える」に参加してくれた受講生たち、
もちろんゲスト参加の学生たちも同じで、
ゲスト講師の講義を聞いて、
その場で感想のシェアをする。
6限はグループワークをする。
プロジェクトに参加する。
そうして、学びを振り返ってみる。
たくさん学んでいま、自分はどのあたりにいるのか、
ということを観察することは、
ニルソンの「自己調整学習者」にあたり、
「高等教育とは、生涯学習者(lifelong learner)を育てることだ」
ということにつながっていく。

4月の時点、10月の時点の自分といまの自分との差分、
ものの見方の豊かさ、考え方の多様さが、
パラダイムシフト、ということになる。

また、個人プレゼンの準備は、組織行動学者デービッド・コルブの「経験学習モデル」にも似ている。
<コルブの経験学習モデル>
・具体的経験(具体的な経験をする)
・内省的観察(その経験を多様な観点から観察する)
・抽象的概念化(自分なりの仮説、理論に落とし込む)
・能動的実験(その仮説や理論を試してみる)

<個人プレゼン>
・毎回の学び(具体的経験)
・振り返って観察する(内省的観察)
・自分の変化を確認する(メタ認知=自己調整型学習者)
・言語化する(抽象的概念化)
・自分の学部での専門に活かす(能動的実験)

こうしたパラダイムシフトを、次回の個人プレゼンで自覚することになる、
といいなあ〜と思っている。

残念なのは、フルオンラインの授業になったこと。
4年生5年生の受講生たちには、ホントに申し訳ない。
最後までハイブリッドでやりたかったけど、
オンラインに切り替えた。

だけど、「それはちょーどよかった!」的な展開を準備している。