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「と」で生きるのか「か」で生きるのか。どっちかというと「か」のほうが多くないか?

ゼミも始まった大隈塾。
初回はゲスト講師回(ほかに「自分プロジェクトをプレゼン」回あり)。
ゲスト講師は、渋澤健さん。

ものすごい情報量をインプットしていただいたが、
『論語と算盤』を題材に、
「と」か「か」か、
は圧巻だった。

「と」=and 
「か」=or

「論語と算盤」なら、論語andソロバン、
人の道を説きながら、ゼニカネの商売もちゃんとやる。

一方、
「論語か算盤」なら、論語orソロバン、
たとえば、「スローライフでいいんだ、GDPくそくらえ」。
あるいは、「経済成長しないでどうやってまともな暮らしができるんだ」。

「と」ならば、多様性の世の中、持続可能性、包摂的な社会。
「か」ならば、選別する、分断する社会。

いまわたしたちは「か」の世の中にしているのかもしれない。

そして「か」は、正義と親和性が高い。
「わたしたちが正しい、きみたちは間違っている」。

コラムニスト山本夏彦は、「正義と聞けば眉唾」といった。
その正義はほんとに正しいのか疑え、ということ。

「か」で話をしていないか、
「か」でチームをまとめてないか、
「か」で家族とコミュニケーションしてないか。

「論語か算盤」なら、
渋沢栄一は渋沢栄一たりえなかっただろう。

「と」で学んでいく、暮らしていく、働いていく、生きていく。
ということを学んだゼミだった。