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もしこれが逆だったら、イヤだろうなぁと思う。

たった一人で街なかに立つ #ひとり街宣
「変えよう」とか「選挙に行こう」とか書いてある紙を持って、
一人で街なかに、道端に、駅前に、自分ちの前に立っている。

街宣、は街頭宣伝、街頭演説のこと。
一人で立って、街頭宣伝。

誰が始めたんだろう。
じわじわじわじわ、その数が増えていくのが、
SNSを開けてみるだけで情報が目に飛び込んでくる。

たぶん、これまでデモやパレードに参加したことがない人も、
たぶん、これまで選挙に行ってなかった人も、
たぶん、卒業アルバムで「このコだれだっけ?」って人も、
たぶん、こうして立つのがこわくてこわくて恥ずかしくてたまらない人も、
「変えよう」って紙を持って立っている。

これが蓮舫さんを応援する人たちじゃなくて、
ほかの誰かを応援する人たちだったら、
わたしはすごく居心地の悪い気分になるだろうなと思う。

品川駅。18時過ぎ。
若い女性が立ってた。
何もしゃべってなかった。

通り過ぎるとき、
「都知事を変えましょう」
って、小さい声が聞こえた。

いったん通り過ぎて、
思い直して戻ってみた。

やっぱり小さい声で、しゃべっている。

「仕事が終わって立ってるんですか?」
と声をかけてみた。
「はい」
と答えがあった。
「おつかれさまです」
というと、
「ありがとうございます」
最後は泣き出しそうな声になっていた。
わたしも改札口に向かって歩きながら、
泣き出しそうになっていた。

大隈塾の卒業生たちのLINEグループでも、
「今日の夕方、どこかでスタンディング街宣しようとおもっているんですが興味ある人いますか〜? 一緒にやる人募集中」
という書き込みがあった。

2人が応じて、3人で「ひとり街宣」。

それを知った娘がLINEで「大隈塾の人たちは政治意識が高いね」
と。娘も大隈塾の受講生だった。

「そうだね」
と応えた。
「それもそうだけど、『意識』でいえば『当事者意識』じゃないかな」
とも応えた。
「自分ごとにしよう、っていう授業だったからね」

ひとり街宣って、当事者意識なんだよね。
関係ないもん、興味ないもん、じゃなくて。
すごい人たちだなあ、じゃなくて。

これってわたしのことだ、って。

星に願いを