いなり寿司

最近クレソンが増えたなあと思ったら……

にんにく農家の種子(たねこ)宏典さんに誘われて、
渋谷にあるPLANET TABLEという会社の5周年パーティにいった。

PLANET TABLEはSENDというサービスを展開している。
生産者(農家)からレストランへ。
47都道府県、7400店舗。
(生産者の数は聞き忘れた……)
(ブログだと「忘れた」てもOKだから助かる……)

BtoB、だけど、大規模農業法人大量生産でドーンとスーパーに卸します、
じゃなくて、中小規模の農家から、個人経営のレストランへ、
自前の流通でお届けする、っということ。

SENDが面白いのは、農家に
「この作物つくってくださいませんか?」
と注文を出すこと。
そして、「これつくって」とお願いするには、
その理由がある。
理由は、
「売れてるから」
じゃなくて、
「売れていくはずだから」

トレンドを予測し、その作物にあった
場所、時期、農家(つくる人)
を選定し、お願いしに行く。

おもに、若手の農家に目をつける。
地域を支えていく立場になるから。
多種多様な野菜をつくってもらう。
少品種大量生産効率化コスト削減、
の農業には、未来がなさそうだから。

創業者の菊池紳さんは、
「人口が減って市場が縮小、消費も減退。
なのに、なぜENDのサービスが伸びるか」

そうそう、なぜ?

「需要が多様化、分散化してるんです」

よくわからない。

「消費者、食べる人たちは、その野菜がもっている味はもちろん、
美味しい野菜がいいですよね?
その上、色がぱっとしてて、
香りが立つような野菜を求めてるんです」

そういえば、最近クレソンがものすごく出回っている。
クレソンだけのサラダがある。
パクチーだけのサラダもある。

「むかしはアクセントだった野菜が」
お皿の真ん中に座るようになった。
なるほど。

新しい食材は、輸入から始まる。
たとえば、パクチー。
こんなもん、つくってなかった(ってか、草だろこれ)。
輸入品、だから高い。
だけど、消費者から受け入れ始める。
輸入が増える。
国内の農家が注目する。
「こんなに高く売れるんなら、おれもつくる」
といって、つくり始める。
農家、儲かる。
横目でそれを見ていた別の農家、
パクチーをつくり始める。
その農家も儲かる。

これが連鎖していき、
価格が下がり、安定してくる。

でも、一過性のブームの食材ではなく、
数年スパンで伸びていく食材を予測してく。
だから、農家がSENDの情報を信頼し、
作付けをそれに合わせて応変させ、
7400店舗に供給する。

おもしろい。
BtoCのポケットマルシェについては、
また今度。