朝渋

吉本興業の失態って、じつは自分の会社(と自分も)同じように炎上する恐れがあるのに気がつく事例かも

朝渋にいってきた。ゲストは産業医の大室正志さん。
テーマは、
「人間関係の悩みに産業医が答えます 今日からもっと楽しく働くために」
「こんな人にオススメ」として、
・会社での人間関係に疲れた、悩んでいる方
・働き方やキャリア設計に興味がある方
・楽しく働くためのヒントを見つけたい方

いきなり吉本興業の問題から始まった。
これがけっこう見事な分析だったことで、
たしかにいえてるのは、
<世の中の流れに沿っている>
会社での人間関係、働き方がこの問題の原点にある。

<闇営業>
これは副業にあたる。
原則禁止だが、それほど厳格ではない。
なぜなら、よしもとからの給料だけでは食べていけない。
働き方、働かせ方に問題がある。

<クビ、は冗談>
そのまんま、パワハラとセクハラほか
もろもろのハラスメントに該当する。

どうしてこういうことになるか。
会社、業界としての「家族主義」にある。
よしもとファミリー。
親がいて、子どもがいる。
親は、とくに父親は
「俺のいうことを聞け!」
のパターナリズムになる。

上司のパターナリズム。
「何度いったらわかるんだ」
「この会社でのやり方があるんだ」
あるある。

大室さんはいう。
「そろそろ、家族主義はやばい」

まずは、「人と自分は違うヒト」ということを理解すること。
だから、自分の考え、感覚と、
部下の考え、感覚は違う、ということを認識する。
すると、作業内容の理解の程度も違ってくる。
自分と部下Aとは違った解釈をしているし、
部下Aと部下Bも違った理解をしているし。
部下Bと部下Cは、同じ理解をしているんだけど、
部下Cは、一生懸命なんだけど、仕事のスピードが比較的遅い。

だから、一人ひとりの顔を見て、
コミュニケーションを取らないといけない。
コミュニケーション・コストは、
いままでの比ではない。

家族主義と、以心伝心のコミュニケーション。
家族主義にもとずく、伝統的な価値観。
時代はとっくに変わっているのに、
その流れに乗れてない吉本興業の失態を笑っているが、
じつは自分の会社も(もちろん自分個人も)吉本興業と同じ。

改めておかないと、そのうちきっと、炎上する。