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2年ぶりの田植え。

毎年、大隈塾のOGOBたちと通っているファームガーデンたそがれ
2015年からというので、今年で7年目。

去年は緊急事態宣言が出されていたので出かけられず、
現地の友人にお願いして、代わって田植えをしてもらった。

稲刈りの10月、東京から秋田に向かっている途中、
岩手で交通事故。大事な友だちオチンを亡くした。

今回は、その事故で生き残った仲間、
亡くなったオチンを慕う仲間といっしょに。

210516田植えとだまこ鍋1

みんな横一列に並んで、声をかけて、調子を合わせて、
苗を植えて、一歩ずつ前に進んでいく。

慣れてる人と初めての人と、植える速さはまちまちだけど、
一歩ずつ一歩ずつ、いっしょにしか進めない。
そんなスタイルだ。
わたしは慣れてるからどんどん先に行くね、
ということはやらない。
速い人は遅い人の部分まで植える手伝いをする。
速い人は身体をひねって、できるだけ腕を伸ばして、
遅い人の領地まで苗を植える。

遅い人もやがて慣れていき、やや速い人になる。
そうすると、手伝っていた速い人は楽になる。

そうやって、みんながちょっとした「農」の人になっていく。

夜は、古民家をリノベしたゲストハウスで、郷土料理のだまこ鍋。
ごはんをつぶして小さな玉にし、
醤油ベースの鶏鍋にセリ、ネギ、キノコといっしょに入れて食べる。

包丁でネギを刻むまな板の音、ひさびさに聴いた。

210516田植えとだまこ鍋2

きりたんぽを玉にしたのが、だまこ鍋。
みんなでつくって、みんなで食べる。

夜も更けたころ、地元の酒造につとめている友人オオタキがきた。
事故の当日、あちこちの病院に収容された一人ひとりの生存確認をしてくれた。

だまこ鍋を食べて、地元の日本酒を飲んで、
囲炉裏でししゃもやらエイヒレやらを炙りながら、
とりとめもない話をして、
田植えの一日を終わった。