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消費は疲労感を生み、贈与は幸福感を得る

今週も田んぼの草取りにいってきた。
今回は、茨城県古河市の秋庭農園。
ご近所さんのじゃがいもの収穫も手伝ってきた。

農業体験とハーブごはんづくりとで、
いくらかの参加費を払っている。
わたしの母にいわせれば、
「農家さんにお金を払って労働してる」
ということになるらしい。

それはそれで正しい。
自分たちが借りている田んぼじゃない田んぼの草取りをして、
自分たちが借りている畑じゃない畑の収穫を手伝っている。
炎天下(昨日は暑かった〜)で熱中症になる恐れがありながらの作業、
アルバイト代、をもらってやるというのもおかしくない。

だけど、ちょっと違う。

体験を買っているんだから、
モノの消費じゃなくて、コト消費なんだから、
対価を払って当然、という見方もできる。

それもそれで正しい。
だけど、またちょっと違う。

消費じゃないんだよな。

じゃがいもの収穫を手伝った農家さんから、
「ありがとうございました。作業が2時間早く終わりました」
すごく感謝された。
ご両親(祖父母?)と自分だけで収穫するには、
作業の量もそうだけど、気温が高すぎたかもしれない。

田んぼの草取りも、もちろん農場主のサトルさんから、
作業のあとのハーブごはんづくりで、十分なお礼をいただいた。

220620消費は疲労感を生み、贈与は幸福感を得る1

消費じゃなくて、体験を生産して、持っている力を贈与して楽しんだ。

お金をもらっての労働だとしたら、疲労感を感じただろう。
体験をつくって楽しみ、「ありがとう」と感謝されたので、
わたしたちは幸福感に包まれていた。

消費は疲労感を生み、
贈与は幸福感を得る。


<inspired by 『ゆっくり、いそげ』影山知明 大和書房 2015年>