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なんか似てるな〜と思ったら

自分の体験を言語化する「体験の言語化」、
リーダーシップを習得する「リーダーシップ開発(Leadership Development LD)」、
と、大隈塾のそれぞれ教員によるパネルディスカッションだった。

体験の言語化は岩井雪乃先生、LDは日向野幹也先生、と、わたし。

LDのリーダーシップは「権限のないリーダーシップ」で、
権限がある人によるリーダーシップではなく、
フラットな関係性におけるリーダーシップ、
もしくは、権限がある人がいても発揮できるリーダーシップ。

このリーダーシップには3つの要素がある。
・目標設定
・率先垂範
・相互支援

この3つさえあればリーダーシップを発揮できるし、
なんならひとつだけでも、そうだともいえる。

「体験の言語化」は文字通り、自分の体験を言葉にする。
体験とは滑った転んだというたぐいのものではなく、
心にひっかかった場面、もやっとしたこと、喜怒哀楽。
その体験を「社会課題」に結びつける。

心にひっかかった場面は、なぜ心にひっかかったんだろう。
それを内省してみる。グループワークで考えてみる。
多角的な視点を身につけて、そのひっかかりを対話によって言葉にしていく。
それが、社会課題と結びつくのは、
自分が社会の一員である、社会の課題は社会の一員の課題である、
つまり、自分も社会課題の当事者である。

そして、社会の一員は自分だけではない。
他者もいる。他者とのかかわりの中で、社会が構成される。
ということは、自分を内省して社会とつなげてみることによって、
他者のことも理解するようになる。

大隈塾は、このふたつの授業と、
2002年に始まった当初からの「自分のアタマで考え、自分で行動する」
ということをくっつけて成り立っている。

このパネルディスカッションを企画した学生は、このことを知らない。
なんか似てるな〜、と思って思いついている。
ということが、面白かった。