お互いから学び合う、お互いを高め合う組織づくり
『魔法の朝礼』(小巻亜矢 総合法令出版 2019)に、
サンリオピューロランドのV字回復前と途中の「理念」が書いてあった。
サービススタッフの「心構え」のことで、
V字回復前(つまりどん底期)とは意図的にか、
英語の頭文字を「SCENE」と同じにしてある。
【前】
Safety(安全性)
Communication(コミュニケーション)
Entertainment(もてなし、楽しみ、喜び)
Narration(話すこと、物語ること)
Efficiency(効率)
【途中】
Smile(笑顔を意識する)
Communication(自ら進んで関わりを持つ)
Entertainer(周りを楽しませる人になる)
Nakayoku(チームワークを大切に)
Enjoy(この場を楽しむ気持ちで)
こうした「心構え」を変えて、朝礼という「対話」を入れた。
朝礼は、リーダーや司会役の一方通行、業務連絡ではなく、
対話。だから、お互いに話をする。
話をするには「聴き役」がいる。
傾聴力で聴くだけではなくて、
質問力で話題や内容を引き出す。
これを
Smile(笑顔を意識する)
Communication(自ら進んで関わりを持つ)
Enjoy(この場を楽しむ気持ちで)
という心構えでやっていけば、
「やさしい話し方」「あたたかな聴き方」
になっていく。
小巻亜矢さんは、「聴き合う会社」を目指している。
聴き合う組織っていいな、と思った。
お互いから学び合う、お互いを高め合う組織。
昨日、大隈塾ゼミではカイゼン対話をやった。
ゼミのいいところ(good)と、直したらもっとよくなるところ(better)をフィードバック(feedback)する。
better feedbackの中に、
「朝の空気が重い」
とあった。
ゼミは10:40から。
10:30ごろからぼちぼち教室に入ってくるんだけど、
たしかに、重い。
気にはなっていたから、わたしはゼミ生たちに「おはよう」の挨拶をするようにはしていた。
入室するときに元気がないのは、
入室する場所が楽しい場所じゃないからだ。
と気がつく。
もうひとつ。
better feedbackに、「回によって出席人数が変わる」。
ゲスト講師が来るときは出席率がよく、
自分たちでプレゼンし合うときは欠席率がいい。
これは、ゼミがコンテンツに頼っているからで、
コンテンツには魅力を感じるんだけど、
コミュニティとしての魅力を感じていないからだ。
ということにも気がついた。
なるほど。
これは、
Smile(笑顔を意識する)
Communication(自ら進んで関わりを持つ)
Entertainer(周りを楽しませる人になる)
Nakayoku(チームワークを大切に)
Enjoy(この場を楽しむ気持ちで)
心構えを変えていかないといけない。
武田双雲さんからもちょうど「心構え」=マインドセットを学んだ。
マインドセットは「楽」である。
『魔法の朝礼』からのマインドセットは、SCENE。
大隈塾の講義ではできているけど、ゼミではできていなかった。
これはコミュニティマネジメントの大失敗。
いい機会だから、「講義よりゼミのほうが明るく、楽しく、役に立つ」と思われる<聴き合うゼミ>にしていこう。