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映画『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』は実話だった! 全米を震撼させた悪魔憑き殺人事件/山口直樹

2021年10月に公開予定のホラー映画「死霊館」の最新作は、約40年前、実際に起きた殺人事件がテーマだ。取り憑いた悪魔による凄惨な刺殺事件、その背景にいったい何が起こっていたのか。事件を紐解いていくと、隠された真実が明らかになったのである。

文=山口直樹

実話をもとに描かれた最恐ホラー映画公開

 アメリカに、50年以上にわたって、悪魔や悪霊が関与しているとみられる不可解な現象に苦しむ人々の救済に取り組んだ夫妻がいた。エドとロレインのウォーレン夫妻だ。
 エド・ウォーレン(1926年9月7日〜2006年8月23日)は悪魔学者で、心霊現象の調査研究のエキスパート。ロレイン・ウォーレン(1927年1月31日〜2019年4月18日)は透視能力に優れた霊能者だ。
 ともにコネチカット州に生まれたふたりはカトリック信者で、1944年に出会い、翌45年に結婚。1952年、コネチカット州モンローに「N.E.S.P.R.(New England Society for Psychic Research/ニューイングランド・サイキック研究協会)」を設立し、超常現象と悪魔の実体の調査と探究を本格的に始めた。
 すでにふたりとも故人だが、アメリカではその生前の活動に再び注目が集まっている。夫妻の実話をもとにしたホラー映画『死霊館』シリーズが軒並み大ヒットしたからだ。

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