アフターコロナの働き方を考える(2) 334-20231219

(承前)対して、メンバーシップ型というのはかつての労働集約型産業では大いに意味があり、そして定年まで働くという前提のもと、じっくりゆっくりとキャリアを育てていくのに向いていました。この点については、先ほど挙げた研究者の皆さんの中でも、基礎的な技術の研究に従事する場合には資産の積み上げとして非常に有効的に働く場合があります。その点が、現状も強みになっている企業も多いですね。

ただ終身雇用の前提が崩れ始め、キャリアの築き方が変化していくと、ベーシックなスキルとスペシャルなスキルを自分で分けて、どこを伸ばしていくかということを考え続けなければならない状況になります。本当にエッセンシャルなお仕事は残るかもしれませんが、それ以外は機械化・自動化などで減っていくのではないかと勝手に思っている次第です。

ここで重要なのは、終わりのないことが終わり、それがゴールドエクスペリエンスレクイエム、ということです。結局のところ、何をしようがどこに行こうが風化するものは風化するので、何かしらの新しいことを始め続けるか、あることの研鑽を続けるにしても価値の提供に変化をつけ続けるかなど、続けなければならないということ。

手に職がついたらそこで安泰みたいな考えもあるかもしれませんが、結局テクノロジーは進化し続けるし、人は変わり続けていくので、どうしてもその環境に対して適応し続けていくということが必要になります。ニーズがないのに、供給してもなんの生産性もないことと一緒なんです。

基礎研究に従事する人も、研究のゴールというのは多分なくて、新しい発見をし続けるということが、それこそ終わりのない終わりになるんじゃないかと思うんですよ。それが真理かなと。それを見つけられたらたぶん幸福なのかもしれないとは思うし、それこそ息をするようにできることを伸ばしていって、それがキャッシュを産み続けるとしたら、自分としては楽なことをしているだけなのに生活が楽になるみたいな話で、最高じゃないですか。

ジョブ型雇用で考えるべきポイントはまさにその部分じゃないかなと思うんですよね。息をするように、自然にできることを、終わりがないと分かりながら、楽しく続けていく。そしてそれがいつの間にか極まっていき、達人、いや仙人のようになるという。ジョブ型は仙人を目指す雇用であると、ここに宣言しよう。

メンバーシップ型だと、いつまでも他人に自分の舵を任せるということになるので、たぶんだんだん何も感じなくなってくるか、辛いけど揺れるのは船頭が悪いのじゃなくて天候が悪いからとか、他の理由を見つけて本質から逃れるようになってくるような人も出てくるのじゃないかと。

それでも別に不自由がなかったりとか、そうせざるを得ない状況、大きな災害や戦争とかでどうしようもない状態とかだったら、もうしょうがないです。それはしょうがない。だって、命の危険があるときにそんな悠長なことを言っていられないでしょう。その時は歯車の一つでいいんです。

どっちを目指したいですか?

それでは以上です。

#10分間日記 #随筆 #毎日更新 #エッセイ


以下は365回目までそのままにしておきます。
■目的

制限時間内に自由に書き、自分流のスタイルを磨き続ける。
1. 自分にできる範囲で、1日ひと笑い取りに行く。(365回目まで)
2. 8分間で少なくとも700文字程度、書けるようになる。(365回目まで)
3. 起承転結を明確にしてから、文章を書く。(365回まで)

<ガイドライン>
・本文は、メインテーマを設定し、合計10分間の日記とする。
(内訳:8分記入、2分見直し)
・タイトルは、可能な限りメインテーマとリンクさせる。
・見出し画像は、タイトルからAIで画像生成したものを使う。
・見出しは「10分間日記」、「今日のBGMコーナー」、「今日の気になったニュース」「今日のAI画像生成呪文」の4つ
・気になったニュースは、タイトルと配信元、配信日を付記。リンクを貼る。3行以内で要点(事実ベース)を箇条書きにしておく。コメントがあればカッコ書きで追記する。
・2、3行くらい書いたら、適当な位置で改行を入れる。
・訂正したい内容があるときは、別の日に訂正する。


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