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リフォーム×MBA 登山でリフレッシュ

登山を通じ、大自然と向き合うことでこれまでの行いや価値観の振返り、新たな気付きを得ることを期待して私は一人で山へ向かった。

今回選んだ場所は「大岳山」奥多摩山域にある標高1,266.5mの山。標高はさして高くないが、個性的な山容を備えた奥多摩の名峰で日本二百名山及び花の百名山の一つに数えられている。(Wikipedia引用)

アタックしたルートは、

御岳山駅→御岳山→鍋割山→大岳山→鍋割山分岐→長尾平入口→御岳山駅

歩行時間5時間超で、岩場が多く滑落や落石の危険が伴う中級者コース

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登山開始から身体が慣れるまでは口呼吸、慣れてからは鼻呼吸へ。幹、枝、葉、花特有の香りを感じつつ、風で揺れる木々の音、鳥の囀り、滝から聞こえる水の音に癒され、瑞々しい葉や、岩場、木々の表面に生息する苔に目移りしなが足を進める。自然以外何も見えない、感じられないこの世界だからこそ心身共に健全な状態に立ち返ることができる。

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このような環境下で色々と考えてみた。私が勤める建設業界と言えば常に危険と隣合せの職場環境であり、仲間である技能労働者の労働災害は後を絶たない。特にヒューマンエラーと言われる意図しない人間の行為や行動によって引き起こされる事故が数多く存在する。具体的には、生産性を向上させる為に安全設備を使用しなかったり、安全通路を利用せず最短経路を通行することなどが挙げられる。

何故、職場の安全設備の提供や環境の改善が技能労働者の行動変容に繋がっていかないのだろうか。急勾配の坂に無数に落ちている拳程の石を見てふと思った。人が通行する際に誤って石を蹴り飛ばし他人に当たる確率は非常に高く、危険な状態にも関わらず子供から大人、異文化の方々が大勢通行するこの山道で人に石が当り怪我をしたという事故は滅多に聞かない。この坂には落下防止に対する設備など一つもないのに、何故だろうか。答えは、この急勾配の坂の真下の人が常に見えており、落石した場合どうなるか最悪のケースが想定できる場面である為、人々は細心の注意を払い行動するからだ。

つまり、誰が見ても事故が予見できる状況や場面にいることが技能労働者の行動変容を促す一つのポイントではないだろうかと気づかされた。具体的な対策はこれから具体的に考えていこうと思う。また一つ、山という大自然から得るものがあった。

ありがとう「大岳山」


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