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【18日目】「許し」を生み出す『アタマ』の働き(セカイのトリセツ)

◆【ココロ】から【アタマ】へ

 人生がツラいのはなぜか? 大事なことなので繰り返しますが

【大いなる矛盾】が【関わりの網目】に織り込まれているから

でしたね。この『地獄のルール』によって僕たちの住んでいる地獄が「規定されている」ため、僕たちは強制的に「ツラい」ものである『他者との関わり』を経験しなければならない、ということです。
 これが上級編で紹介したお釈迦様の言葉「一切皆苦」の正体なのではないかと僕は考えています。

 この「根源的な苦しみ」から抜け出す方法はあるのでしょうか?

 あります!!! だからこそこの『モトの話』を書いているんです。その「方法」というのが、前回の「時間の修正」と、そして上級編でガッツリ書いた

「許す」

上級編【20日目】究極のモトあつめ『許すこと』

という「動作」なんです。
 上級編で「許す」ために重要なものは「知識」だとも書きました。その「知識」も上級編で紹介しました。人はなぜ生まれてくるのか? そしてなぜ死んでいくのか? 僕たちの人生というものはなぜあるのか? そういう話です。
 そしてこれらの知識を活用して本当の「許し」にたどり着くために必要なものこそ、僕たちの三つのパーツの一つ

【アタマ】


だとあのとき書きましたよね。

 簡単に復習しますが、この「許す」という動作は僕たち人間が、すなわち生き物が行う「動作」の中で最も【アタマ】を使う動作だ、という話でした。なぜなら、何かを「許す」ためには、ココロが嫌がるモトの減少を「そのままにしておこう」という

考え方

が必要だからです。
 モトが減ると、ココロはイヤな気持ち(好き嫌いゲージの減少)を出します。もしそのままその感情をストレートに表現すると、僕たちは怒ったり泣いたりイヤガラセをしたりしちゃうわけですが、このときに高度な【アタマ】の働きで「イヤな気持ちをそのままにしておいたほうが後でもっといい気分になれるはず」(モトが増やせるはず)という『計算』をすることで初めて「許す」という動作が可能になるのでした。
 ですから、冒頭で書いたような『ジンセイのツラさ』をなんとかしようと思ったら、このように【アタマ】の働きによる「許し」がとても重要になるよ、という話を、上級編の後半全部を使ってガッツリ書きました。

 このエキスパート編の前回までで、宇宙に『【ココロ】を持った存在』である僕たち「生命体」がなぜいるのか? という話はひととおりできたので、次は最終的に僕たちにとって重要なこの

【アタマ】

についても、もう少し考えを深めていきたいと思います……もちろん、『モト』という概念を通してです。


◆「心で感じるスピリチュアル」を越えた先に

 さきほどの「許す」ため必要な知識というもの……人間の生き死にの仕組み、人付き合いの道徳、幸せになる方法……そういうものは、今までにもたくさんの人によって、哲学や宗教、自己啓発やスピリチュアルなどで、何度も同じように語られてきました。
 それで「そういうものなんだ」と納得できればいいのですが……僕は納得できなかったんです。頑固な性分なんでしょうね。目で見たもの以外は信じない、というタイプではないのですが、目に見えないもの、でも確かにあるもの、そういうものが「なぜ」あるのか? どこにあるのか? そういう説明が欲しかったんです。
 上級編でも書いたことですが、僕が知りたかったのは

「僕のようなみじめな人生を送る人間がなぜ存在するのか?」

という疑問の答えでした。僕は(これを書いている今も引き続き)貧乏で頭が悪く、容姿はお世辞にもマトモと言えないもので、かつ人付き合いがものすごく下手です。ですからいつでも社会の片隅で、暗い穴の底で息だけしているような生活をしてきました。今はずいぶんマシになりましたが、モトのことを知らなかった若い頃はとくに、本当にみじめな気持ちでずっとツラいジンセイを送っていました。
 こんな生活の中で生まれた先ほどの疑問
「人生というものが『なぜ』『ある』のか?」
に答えを見つけ出すべく、それまで周囲によくあった「幸せに生きようよ!」といった話の「もっと深い知識」にあたるものを探し、それこそ【アタマ】で考え続けた結果たどり着いたのが『モト』という

「新しい考え方

でした。

 このような経緯で『モトの話』というのはまとまっていきました。ですから【1日目】で書いた通り「何一つ「なぜか?」がはっきりしない状態にしてはおかない」というモットーがあるのです。


◆ココロだけでは幸せになれない

 幸せを「感じる」のはココロの仕事です。ですが、ココロが幸せを感じるために「必要な情報」を集めるのが【アタマ】の仕事です。ですからやっぱり、僕たちがふだん脳内でたくさんの言葉でゴチャゴチャ考えいているパーツであるこの

【アタマ】

の存在抜きにして、本当に「幸せな人生」を作り出すことはできません……入門編に書いた通り、ニンゲンはあくまで【三つのパーツの集合体】なんです。三つのパーツの調和した働きこそが幸せな人生への近道なんです。
 ここまで長々と「宇宙の目的」にとってココロがどう必要なのか? という話をしてきましたので、次からはこの【アタマ】が宇宙に「なぜ」「ある」のか? そしてなぜ宇宙に『僕たちの意思』というものがあるのか? という疑問にせまっていきましょう。


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「ニンゲンのトリセツ」著者、リリジャス・クリエイター。京都でちまちま生きているぶよんぶよんのオジサンです。新作の原稿を転載中、長編小説連載中。みんなの投げ銭まってるぜ!(笑)