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はちみつのゆめ 学び

まずはミツバチの勉強をはじめた。


日本ミツバチと西洋ミツバチ

西洋ミツバチは、カラダが大きい。飼育用に交配されたらしい。大抵売っているハチミツのほとんどが、西洋ミツバチのハチミツだ。

日本ミツバチは、カラダは小さめ。個体数が少なく、希少なハチミツだ。


女系社会とオスの悲哀

ミツバチは完全な女系社会だ。巣ごとに女王蜂一匹を頂点に、働き蜂も全てメス。オスは子孫を残すための交尾をするためだけに少数いるのみである。

女王蜂は生涯一度だけ交尾する。その際に何匹ものオスと交尾し、その後つぎつぎと産卵する(毎日1000個以上)ための精子を体内に蓄える。

オスは交尾すると、腹が裂けてその場で死ぬ。交尾しなかったオス蜂はお払い箱となり、巣から追い出される。


女王誕生

女王蜂もまず、女王候補(王台にいる)の幼虫数匹に、働きバチがローヤルゼリーを与える。最初に成虫になった蜂が女王となり、他の王台の候補を殺してしまう。

王台・・・女王蜂候補を育てるために、働き蜂が作る小部屋。


寿命

働き蜂とオス蜂の寿命は1ヶ月。女王蜂は3年。


減少

ミツバチは減少の一途を辿っている。

その原因と推測されるのは、野生動物の増加や休耕地の増加また異常気象による蜜源の減少。ネオニコチノイド系農薬の使用(ヨーロッパは使用禁止。日本では逆に使用が緩和されている)などある。

野口種苗の野口勲さんは著書「タネが危ない」の中で、雄性不稔のF1種が多くなったことを減少の原因のひとつではないかと推測している。


ミツバチは世界の植物の1/3を受粉していると言われており、その減少は植物生態系・食物連鎖に大きな影響を与える。仮に、ミツバチが絶滅すると、ほとんどの作物が採れなくなり、人間も無事では済まない。

昆虫の形をした超小型ドローンを飛ばし、補おうという研究もされているようだ。根本原因への対策ではなく、対処療法的ななんともおかしな話である。


分蜂と時期

養蜂する上で一番重要である。巣箱の中にミツバチがいないとなにもはじまらない。

分蜂とは、巣の個体数が十分に増えて大きくなった際、女王蜂が約半数の働き蜂を引き連れて、他の住処を探し、新しい巣を作ることをいう。半数が残った旧巣には新たに王台が作られ、新しい女王蜂のもと機能する。

この時、新しい住処を探している女王蜂を中心とした蜂群を、準備した巣箱にゲットし養蜂を開始するのである。

分蜂には時期があり、だいたい3月中旬から6月初旬までである。暖かい地方ほど早く分蜂が発生し桜前線のように順に北上する。各地方ごと分蜂開始から、だいたい1ヶ月間がゲットするための勝負の時期となる。


はちみつのゆめが大きくふくらんだ


つづく

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