見出し画像

ジャガイモの栽培法


3月中のジャガイモを皮切りに今シーズンの植え付けを本格的にスタートされる方も多いでしょう。

ジャガイモは作りやすく、10〜20倍以上の収量が見込めます。つまり1kgの種芋を植えれば10kg以上は収穫できるということです。

万が一他の作物が不作だったときの保険として、ジャガイモ類を多めに作る方もいます。ヨーロッパではジャガイモの栽培が広まると同時に人口が増加した。とも聞きます。それだけ環境に強く多く採れるので心強い作物です。

食養生的には、陰性の作物で食べすぎはよくないと言われますが、バランスよく摂れば大変美味しく素晴らしい野菜です。多く含まれるカリウムは利尿作用があり、むくみの解消にもいいと言われます。

種類もいろいろあります。男爵 トヨシロ メークイン キタアカリ インカのめざめ シャドークィーンなどなど。それぞれに風味や果肉質が異なり料理の楽しさを広げてくれます。

ジャガイモはナス科の野菜です。ナス・トマト・ピーマン・シシトウ・唐辛子・ジャガイモの連作は避けましょう。連作とは同じ場所で同じ科の野菜を連続して毎年つくることを言います。3年間は違う科の野菜を作りローテーションすることが大切です。


栽培方法

土づくり

事前に土を耕しておきます。酸性を好むので、苦土石灰は入れません。2週間前に肥料を事前にすき込んでおくのもいいでしょう。(種芋と同時に油かすを入れる方法をとっています。) あまりに水はけの悪い土壌は避けます。また、石は可能なかぎり撤去します。

画像1


種芋の準備

種芋一つ40〜60gの重量が必要です。大きな芋はカットし、小さい芋は丸ごと植えます。窪みから芽が出るので、カットするときは窪みがそれぞれにあるように切りましょう。切り口に草木灰をつける方法もありますが、乾かす方法をとっています。(天気にもよりますが、半日もあれば切口は十分乾きます。)

画像2

また、徒長してる芽があった場合は、1-2本残して取って植えます。芽が出てなくても出ていても、種芋としては問題ありません。(スーパーなどで売っている芋は発芽抑制処理がされてますので、発芽しない可能性があります。種芋用の芋を使いましょう。)

植え付け

30センチおきに種芋を置いていきます。同時に油かすも元肥として入れます。注意点は種芋と油かすは絶対触れないことです。触れると肥料やけして芋の肌色が悪くなります。少し離して施肥しましょう。

画像3

土をかければ、植え付けは完了です。

画像4

芽かきと土寄せ除草

芽が出て15-20cmくらいになったとき、大きい芽を2-3本残して、それ以外の芽は引っこ抜きます。芽の本数が少ないほど大きなジャガイモが採れます。芽を多めに残すと小さいジャガイモが多く採れます。

芽が30cmくらいになったら、土寄せをしましょう。山型の畝ではなく、台形になるように畝に土を寄せます。横に広がって芋が大きくなるからです。また、芋が露出していると、青くなります。芋をしっかり土で覆います。ついでに除草しておくのもいいでしょう。土寄せは様子をみて2度ほど行うと良いでしょう。

画像5

収穫

6月中旬頃新ジャガが楽しめます。新ジャガはシャキッとして若い味です。メインの収穫は7月〜8月頃でしょう。しっかり栄養が乗ってくる頃です。ただし遅くなり過ぎると虫食いも多くなります。状況を見ながら掘り揚げていきましょう。

画像6


保管

皮の緑色のところ、芽が出ているところは、天然毒素のソラニンやチャコニンが含まれているので、取り除きましょう。

ジャガイモは光に長時間当たると緑色になりますので、保管は暗いところで涼しく、通気性の良い場所に保管しましょう。

画像7

今年も美味しいジャガイモを栽培しましょう。

ご覧いただきありがとうございます