「ちょっと落ち着こう」をする
10キロウォーキングの休憩中である。川沿いのベンチ、太陽が雲に隠れたから日陰を探す必要が無くなった。
動くのは好きだけれど、ただ歩くのは苦手で音楽を聴いている。なんだか、ハイになっていてどうしても口ずさんでしまう。
かもんっせぶん!せぶん!せぶ!れっつごー!!(silk sonicの777)
すれ違う人も大体イヤホンで耳を塞いでいるから気にしやしないさ!
やはりハイになっている。良くない。
こういう時、街に着いたらあれ買ってこれ買ってあそこのカフェで今持ってる本最後まで読んで、それからそれからと脳みそがフル回転になってしまう。
おそらく、身体が治って(便秘が治ると空が晴れるように調子が良くなるのだ)「動こう!」も外を飛び出したあたりから、神経が昂っていたのだろう。
こういう時、ちゃんと鎮める手段を取らないといけない。時間が経ってから空虚が胸を襲って苦しくなったり、いきなり立っているのが辛いほどに疲れたりするからだ。
自律神経を整える本にあったキーワード「ゆっくり、にっこり」を思い出す。
ひとまず音楽の音量を落として、リュックの外側ポッケに入れていた麦茶をひと口、ゆっくりと飲む。楽しくもないのににっこりするとかえって心がムカムカするからしないけど、ゆっくり深呼吸を繰り返す。ロングブレス、吐く息は吸う息の倍の長さを使う。
知識を実践する時、大事なのはイメージすること。私の場合、参考にしている人物が2人いる。
私があてにしている「自律神経整いロールモデル」を紹介しよう。1人は漫画『聖⭐︎お兄さん』より、ブッダ。もう1人は漫画『舞妓さんちのまかないさん』より、キヨさん。
ブッダは、ギャグ漫画の住人故にバタバタしてる瞬間も多いけれど、彼をイメージして「悟ってる人ごっこ」をすると、自然と動作はゆっくりになるし、心は笑っていなくても緩やかに頬を緩めることができる。レッツ、アルカイックスマイル。
キヨさんは、側から見ると「おっとりしすぎ」との評価を受けることの多い女の子。落ち着きたい時にイメージする最適解の人物だ。
何をするにもゆっくりこつこつ成し遂げるのだ。彼女の手作業は、包丁捌きも食器洗いも、一定のリズムでこつこつ進んでいく。疲れた舞妓さんが台所へ行くと、いつでも微笑んで淡々と働いているキヨさんが癒してくれるのだ。自律神経に関する本をいくつか読んでいたら、ぽんとキヨさんの姿が頭に浮かんだ。
キュッと頬を引き締めて、切り替えて歩き始める。街へ着いたら、本屋をサッと見て目的のものを探す。無かったら潔く諦めてどこかお店に入って、本を読みましょう。うん、整った。
今日はここまで。美術検定のテキスト、無かったよ。
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