見出し画像

好きな人に一番好きなことを隠すのは辛くない?が特大ブーメランだった

同期と恋愛の話をしていたときのこと。

6畳程度の一人暮らしの部屋に、コンピューターサーバー(3台も!)を置いているという男の子が、「俺はそういうのを全部隠して恋愛していく」と言った。

「え〜〜でもそれって辛くない?そんなに熱中してる好きなものなのに、好きな人に話せなかったら悲しいし、それも含めて〇〇の良さなのに。」

私は同期の中でかなりおしゃべりと思われているので(これは事実)、思ったことは結構すぐに話してしまう。その日もそんなふうに切り込んでいった。

実際に、私はその人が偏愛的に機器にのめり込むところも魅力的だと思う。そしてそれを嬉々として話すところも。確かに、機械愛は時々常軌を逸していることもある。鍋パーティーをしようと声をかけたら、サーバーに水蒸気は大敵だから、冬でもカラカラに乾いた部屋で生活していると断られたり。

けれども、それがあってこそのその子である。私から文章をとったら、何も残らないとは言わないけれど大きな欠損が生じるのと同じように、核の部分が失われてしまう。

だから言った。「好きな人に話せなかったら辛いし、それも含めて良さなのに」と。

でもその瞬間、同席していた他のメンバーにはわからなかったと思うけれど、私には特大のブーメランがぶっ刺さっていた。もう少し軟弱だったら、思わずうっっ!と声が出てしまうところだった。

私は恋人に、noteをしていることは言っておらず、日記を書くよ〜程度しか明かしていない。(念の為言っておくが、ちゃんと将来を考えるくらい好きな人だ)

それには色々な理由があって、私の昔の恋愛の話を聞きたがらない人にこのアカウントは酷だなとか、私自身も創作の制限が大きくなってしまうとか、もし万が一別れた時に他のSNSなら相手を特定できるから対処可能だけどnoteは非公開にすることがないから無理だなとか、伝えないメリットが大きい。逆に言えばぶっちゃけ伝えるメリットはなにもない。

そんな私が、今恋人がいるというだけで偉そうな助言をしてしまった。自分だってできていないのに。これは全く、恥である。

・・・一旦話していないことは棚に上げて(そして今後も結婚とかするまでは明かさないだろうな)、こういう時に他者と関わる重要さを感じる。誰かの行動や発言によって、自分の立ち位置を再確認させられるから。

同期、ごめんね、偉そうなこと言って。お互いの方法で自由に頑張ろうと、心の中で謝る夜なのだった。




ここまで読んでいただいた方、ありがとうございます。 スキやシェアやサポートが続ける励みになっています。もしサポートいただけたら、自分へのご褒美で甘いものか本を買います。