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一重の写真をLINEのアイコンにできた私は、去年より自分のことを好きだと思う

以前noteの記事にした一重メイクを、最近もどうにかこうにか続けている。

一重メイクの発端は去年の12月に、推しの男性韓国アイドルを大スクリーンで眺めたこと。綺麗な一重とメイクだなあと釘付けになってしまい、工夫次第では私もアイプチを卒業できるんじゃないの!?と何度目かの調子に乗ったのだった。

生まれつき重めの一重で、蒙古ひだも強固。それに吊り目で、目は完全に東アジアの血しか継いでいない。

そんな私がメイクを試してみると、一重でもかわいいなんてやっぱりそれは明らかな勘違いで、素人が自己流でやると頓挫する類のものだった。おうちでメイクをしてみた時には大丈夫な気がしても、いざ待ち合わせの前に駅のトイレで即席テープを使って補正してしまう。気持ちが先に、ぽっきり逝くかと思っていた。

でも私自身は25年乗り越えられなかったコンプレックスを、隠して生きることでしか自信を持てないのだ。

以下記事より

けれども、便利な世の中である。

韓国メイクを翻訳付きでみることができたり、プロがたくさんのメイク動画を出していたりする。それを無料で見られるのだ。

韓国メイクから、キラキラのラメ入りはどうやら(韓国の)一重メイクには向かないらしいと知った私は、どうせならと韓国アイシャドウをパレットで買った。

TWICEのメイクさんがプロデュースするブランド。もはややけくそである。ちょっとブランド名と読み方はよくわからないままだけど、これとアイシャドウブラシ(普通の市販)がめっちゃいい。

メイクなんて好きにやればいいじゃ〜〜んと思って適当に生きてきたけれど、どうせ労力をかけるなら自分の好きな仕上がりになる方法をプロに教えてもらった方が早いと思い知ってしまった。

そして、試行錯誤するうちに、なんとなく許容できる状態がわかってきた。後は必須のパーツも。例えばしたまつ毛をアイラインで描く、うわまつ毛の真っ黒マスカラ、長めのアイラインの角度と涙ぶくろとか。


コツがわかると、明らかに顔が変わってくる。あ〜いい感じに私っぽさ出てるじゃんっていう自己評価に、少しずつ変わってきたのを感じていた。

前までだったらやっぱりアイプチに頼っていたところも、少しづつそのメイクで出かけられるようになってきた。すっぴんを見ている恋人と近所に行くだけじゃなくて、女子会も、会社にも。

前よりも痩せたこともあって、それもよかったんだと思う。

そうやってなんと先月変えたLINEのアイコンは、一重のままで撮った写真。3年以上変えていたかったプロフィール画像を、まさか一重メイクのものにするとは思ってもいなかった。

もちろんいつもより気合い入れておしゃれした日の写真だけど、それでも目の上のたった5ミリの違いで、前より自分を受け入れられる気がしている。

誰かに「見られたい」自分が、本来の自分へと近づいている。

きっと私は私のありのままを認めてあげたかったんだと思う。自分を認めてあげたいのに外から見て可愛いと思えないことや、可愛い他の誰かと比べてしまうことがやめられなくて悲しかったし、辛かった。

私は、自分が超美人になって誰かを振り向かせたいってわけではなかったように思う。自分ってこのままじゃダメなのかな、と泣き出しそうになる壊れやすい自分を、自信を持ってそんなことないよって言える「自分」を持ちたかったのだ。

今まで散々悩んだ自分と、やっとハグできた気持ち。

こういう形で自分を受け止められるようになって、大人になったんだなあと思うし、自分を誇らしく思える。


もちろん今でも、他の誰かの可愛さに打ちのめされることはある。落ち込んで、もはや一重とか二重の問題じゃなくって根本的にダメだと思ってしまうこともある。だから私自身も誰かに無責任の「かわいい」を贈れない。

でも、結局私が一緒に歩いていくのはこの「私」だし、辛い気持ちは「この私を認めてほしい」の裏返しなんだと最近気づいた。

だからこれからどうやって過ごしていくかわからないけれど、もっと自分を包み込んであげられる自分になれたらいいな。



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