2023年に向けて

昨日は仕事納めだった。
私のように、１週間ほど仕事を離れる人も少なくないと思う。仕事と仕事の人間関係から、１週間も離れることができるのは、年に何度もあることではない。
そう考えれば、１年に１度の、貴重な、解放感のプレゼントかもしれない。
明日から休みが始まるという夜、ベッドに入る前にふと、こんな考えが頭に浮かんだ。

仕事に対する価値観

不思議ではあるが、同じ組織に同じ年月を過ごしても、仕事に対する考え方や取り組み方とか価値観は、人それぞれ違う。
きちんと丁寧な仕事をする人もいれば、そうじゃない人もいる。
組織の中で、一人一人の働き方がまだらなことは、タテ社会である日本固有の特徴だと、以前に読んだ本にも書いてあった。

そもそも個人の考え方や価値観はそれぞれ違うという前提に立てば、組織の中で働く上では、ともに働く中での違和感を感じたり、葛藤を抱えたりすることは、イタシカタナイことかもしれない。

いつまでも聞いてくる人

新しく配置された人は、当然わからないことも多い。新しい人にわからないことをきちんと伝えることは必要だし、それがお互いにHAPPYだ。
でも、「わからないから教えて」をいつまでも繰り返し、結局周りの人にやってもらってしまう人もいる。

それ聞くの、何回目？

彼はそんな人だった。自然に、結果として、周りの人が彼の仕事をやっている。悪い人ではないが、彼のペースはゆっくりすぎて、ヤキモキしてしまって、周りの人がやってしまう。
ある意味、スゴイ人なのだ。でも、みんなが彼なら社会は回らない。

彼は今年２年目で、彼の仕事の一部を私も引き継いだ。引継書を読んでもわからないことはよくあるから、それはいい。前任者の電子データの保存日時で、時系列で何をどう処理を進めたのかを推測できるが、彼の保存スタイルがよくわからない。彼なりの整理はしているのかもしれないが、一貫性がなくて推測どころか、理解ができない。わからないから仕方ないので、彼に聞く。が、求める答えは返ってこない。

でもイイ人なのだ。どこにあったかな…。聞けば、ファイルを探してくれる。でも、「ここだ」と教えてくれない。「それはこれです」とプリントアウトした紙は渡してくれる。

紙じゃなくて、データがどこにあるか、教えてくれたらいいんだけど。

彼からよく聞かれるから私も聞いていたが、時間ばかりかかって、効率が悪い。
彼とともに働く２年と半年が経った今、少し距離を置いているかな。

冷たい人

彼と同じ時期に異動してきた彼女は、冷たいと感じることがある人だ。責任を背負わず、人に仕事をふる。彼女もはじめは「私はわからないから」を発動していた。困ったことを相談すると、話は聞いてくれるが、自ら汗をかいたり、動くことはしない。上に、特に下に、丸投げをする。

それで、終わりですか？

彼女と誰かのやりとりを近くで見ていると、心の中で、何度も呟いてしまう。ときどき、あまりにも見ていられなくて、「それはこちらから先方にこんな感じで説明したらよくないですか」とか、話に入ってみる。でも、結局彼女は、誰かに結論を預ける。上に、下に。

私も彼女にお願いすることは得意でない。彼女の前任者と一緒にやっていたことを彼女にもやってもらおうと、一緒に参加して、３回目くらいから、彼女に「やってみませんか」と声をかけたが、「私はいいので」と断られて、ずっと自分でやっている。

彼女に対して、お願いすることはあきらめている。相談して一緒に方向性を考えているという形はとるが、具体的なあれやこれやは全部自分でやることになる。彼女は、一緒に同席したり参加することは断らない。共有や報告の手間がかからないから、まぁいいかと割り切っている。彼女に相談しても、自分がしない限り前に進まず、時間だけ経ってしまうことが多々ある。

多様性を考える

多様性はストレスか？

仕事からしばらく離れることができた機会に、今自分が置かれている、仕事での人間関係について考えてみた。
いつまでも聞いてくる人、冷たい人のほかにも、一緒に働いているメンバーはいろいろだ。自分とは考え方や価値観、仕事への向き合い方が違う人たちとともに働くことは、ストレスを感じる一方で、刺激を受ける環境にあり、刺激によって、考え方の柔軟性を保持できるといえないだろうか。

楽しんでみようかな

はからずも、いろいろな価値観の人とともに刺激を受けながら仕事ができる機会を私は得られている。それも、異動ガチャがあるから、長くても２～３年と限られている。
そう考えると、多様性を楽しんだらいいのかな　と思ったりするが、どんなものだろう。

残り３か月

2023年が始まる。次の異動ガチャまで、あと３か月だ。
１年に１度の、貴重な、解放感のプレゼント　を使ってリフレッシュ。
新年から、新たな気持ちで　価値観の違いを楽しもう！！！　か。

#多様性を考える