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「さがまち学生クラブ」というお仕事を紹介する【①成り立ち編】

ぼくは「さがまち学生クラブ」という、相模原・町田の大学の大学生で構成される団体のファシリテーターを務めています。

ぼくが取り組んできた仕事の中で、最も力を入れている案件であり、過去の記事の中でもこの団体について多く触れています。

今後も、ぼくがさがまち学生クラブについて触れる機会は多いと思われるので、2023年の目標『noteを通して、人に自分のことを知ってもらう努力をすること』に従って、自己紹介がてら、この案件について文章化していきたいと思います。

記事は前後編にわけ、この前編では団体の概要や成り立ちについて触れていきたいと思います。後日文章化する後編ではこの団体の魅力やぼくがこの仕事に惹かれる理由についてまとめていきたいと思います。

さがまち学生クラブ、とは?


さがまち学生クラブは、「公益社団法人相模原・町田大学地域コンソーシアム(以下、さがまちコンソーシアム)」の運営するいち事業になります。
まずは、さがまちコンソーシアムの説明が必須になりますが、これが複雑で厄介です。ざっくり、ぼくの解釈で説明します。

さがまちコンソーシアム、主に相模原・町田エリアに20超ある大学から活動資金を得て、主に教育・地域にまつわる事業を展開する団体です。
ぼくの目には、企業や行政と、大学や大学生をつなぎ合わせる橋渡し役を担っている、地域の縁の下の力持ち的な存在に映っています。

詳しい説明は以下のページをご覧ください。

さがまち学生クラブは、教育・地域にまつわる事業のひとつです。大学生が地域(相模原・町田エリア)の中で、行政や企業、法人団体をクライアントとし、情報誌制作やイベント実施などの案件プロジェクトを通して、本格的な社会体験をする学習プログラムです。

各案件プロジェクトが地域のリアルなそれぞれの課題を含んでいて、その課題への回答(成果物)も学生の個性によってさまざまなため、年々端的に説明することが難しい活動になってきました。(なので、ずっと身近な人への説明をサボってきました。)

具体的な活動としては、相模原・町田エリアの大学生が毎週会曜日の夜に集まり2時間の会議を行い、火曜日以外の時間で追加の会議やフィールドワークを行い進行しています。前期(6月〜10月)と後期(11月〜3月)のそれぞれ約5ヶ月間で成果をまとめプロジェクトを完了します。ブレはあるものの、平均25名程度が毎期集まります。

さがまちの変遷


2006〜2014年

この事業は、地域のフリーペーパー制作事業「情報誌 Sagamachi プロジェクト」からスタートしました。

大学生の教育事業の一環として、「大学生主体で、大学生の目から見た地域情報誌をつくる」をコンセプトにした内容でした。相模原・町田エイリアには美術系の大学も多く、企画・アポ取り・取材・編集・ライティング・デザイン・素材撮影・納品発送までを学生に一任していました。

さがまちコンソーシアムの当時のスタッフさんが「大学生は年齢も離れていて意思疎通が難しい。全工程の中でデザインが特に不安。じゃあ、若いデザイナーを起用しよう」と考え、当時23〜24歳で起業したばかりのデザイナーが起用されました。それが、現在ぼくが務めている会社の役員達です。

弊社、DSCL Inc.としても最初期のお仕事として、エディトリアルデザイン + 学生のファシリテーションを熱心に取り組んでおりました。この時代は、ぼく後半3年ほど参加させてもらいました。

2014年、さがまち学生クラブを発足

「情報誌 Sagamachi プロジェクト」は約8年ほど続き、大学コンソーシアムの事業の中ではかなり独特な成功例として一部で注目も集め、新聞などでも取り上げられるようになりました。カリキュラム内容もかなり精度をあげることができました。しかし、同時に解決しない課題も抱えていました。

当時、「情報誌 Sagamachi プロジェクト」は、約半年の活動期ごとにメンバーの総入れ替えが起きていました。それは、大学生にとって「短期的に関わればそれで良し」どまりの価値しか提供できていなかったということです。

そのため、メンバー間に仲間意識は芽生えないため組織力は上がらず、また毎度毎度レクチャーの工数が一定して高く、新しい試みを始める余裕もなく、成長の兆しがありませんでした。

そこで、「情報誌 Sagamachi プロジェクト」を「さがまち学生クラブ」へとリブランディングし、情報誌制作を軸に、イベントの企画や複雑なプロジェクトへも取り組むかたちへ変化させました。さまざまな活動ができるようにすることで、半年以上続けるモチベーションを創出し、先輩後輩のような関係性を醸成することを図りました。

ぼくはこのタイミングから、唯一の主ファシリテーター兼デザイナーという立場で本格的に事業運用をすることになりました。当時社会人3年目であったぼくにとって、視座や検討点があまりに多く、日々悩みの種であったことをよく覚えています。

2014〜2020年

リブランディングの目論見はある程度成功し、さがまち学生クラブでできることは格段に増えました。
下記に、さがまち学生クラブ以降の活動の一端を並べてみたいと思います。

  • 市長や有識者へのアイデアプレゼンテーション

  • 企業の課題を解決するプレゼンテーション

  • ラジオ番組の制作

  • 地域のお祭りなどのイベントにブース出展

  • 相模原・町田の大学生同士の交流を図るイベントの企画実施

  • 地域団体のロゴデザイン制作

  • さがまち学生クラブ団体ロゴのデザイン発注

  • 行政の課題を楽しむカードゲームの制作

  • WEB サイト内での記事制作

  • SDGsにまつわるWEB記事制作やワークショップの実施

  • 団地を活性化させるためのプロジェクト

  • SNS運用 / 広報活動

  • 1泊2日の合宿 、、、など

学生がやりたいことを試す場としても機能し始め、新聞やテレビでも大きく扱ってもらう機会も数回いただきました。広報活動をサボり続け、知名度こそ大きく挙げられなかったものの、大学生と真っ当なプロジェクトを共創できる知る人ぞ知る団体として、一部で大変評価していただきました。

合宿の模様

2020〜現在

コロナ期間に入り、大学の活動も制限され、さがまち学生クラブもその煽りを大きく受けました。

まずは、主軸であった情報誌制作プロジェクトの凍結。そして、対面会議の禁止。モチベーション創出が大事な学生活動においては、かなり厳しい制約ではありましたが、discordを使用し会議を進めていきました。

とはいえ、この2年間でさがまち学生クラブの文化にも大きな変化が生まれ、新しい試行錯誤ができたことは、今となっては良いところも多かったと振り返ることができます。

2022年、コロナ期間を経て学生自主イベントも開催

さいごに


どこぞのデザイナーの、地方のマイナーなお仕事の説明をする記事となりました。文章を書いている中で「これ、誰が読んで喜んでくれるんだろう?」と笑えてきてしまいました。

この記事は、自分が自分を喜ばせたくて書いた記事なのだと思います。

さがまち学生クラブを通して知り合った知人でも、「で、結局どういう団体なの?」と思っている方はたくさんいるでしょう。今回文章化してみたことで、今後すこしだけ短い言葉で説明できるようになったんじゃないかなぁと思います。それは、自分の中では大きな一歩です。

後日、このお仕事に対する自分の気持ちや熱も、文章にしてみたいと思いますので、興味があればチェックしてみてください。



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