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ダンススタイルは勝手に付いてくる

オーストラリアに到着し、新しい経験だらけの日々。掻い摘んで書くと、こんな感じです。

「日本とは違う文化に迷う。初めてのホームステイで騙されそうになって、その後1週間ほど16歳の自分はホテルで言語も喋れないままサバイバル。学校が始まって卒業までの2年間で14回ほど家を引っ越し。一人暮らしで料理を頑張る。自転車で片道30分ほどの結構な坂もある場所をほぼ毎日通学する。」などです

やはり掻い摘んで書くと、辛そうな物事が気を引きますか?その他は、髪の毛を自分で適当に切ったり(お金の節約)、ホームステイ先でゲームやりまくったりでしょうか

まあ、その辺りはまあいいでしょう。普通のガキのやる事です。


さて、今回書きたいのは、基礎の話。ダンスというか色々な部類のダンススタイルを経験できたこの学校に入れたからこその経験。それが、自分探しになったのではないかという話です。

元々日本にいた時はクラシックバレエしか知りませんでした。というか、周りの環境がバレエ学校でなければ、ダンスにも関わらなかったのではないかと思っています。

子供の頃に水泳を始め、山や海が好きな自然少年でしたんで、ダンスをしていなかったら全然違う方面に進んでたのかもしれません。まあ、子供の頃の夢は声優になる事でしたが。(余談ですが、このオーストラリアの学校に行かなければ、声優の学校に通ってみたいと両親に言うつもりでした)


とにかくバレエで何故かダンス専門学校に入れるようになり、メルボルンのセントキルダにあるNational Theatreというところで勉強することになりました。

前にも書いた通り、ここには複数のダンスをベースに学べます。その種類は、クラシック(パートナリングもあり)、コンテンポラリーダンス、ジャズ、ミュージカル、タップ、ダンスの歴史、マイムなどが全て学べるディプロマの学校、1週間は全てダンスで、朝から晩までダンス尽くめ

最近こういう学校は少ないのではないでしょうか。確かに集中してクラシックかコンテンポラリーなどでいくのは勿論いいと思います。ですが、自分がこれらをやって思ったのは、それぞれの種類のダンスの動きには特徴があり、表現も様々でいいんだと言う事を理解できたこと。

当たり前なんですが、一度は経験した方が分かりやすいと言う事を子供ながらに感じれました。好き嫌いをせずにたまにはいろんなスタイルをかじってみるのもいいと思いますよ

最終的に自分はこれらの選択肢から、コンテンポラリーの道へ歩む事になりましたが、もしかしたらミュージカルに進み、歌ったりしていたかもしれません。実際、この学校を卒業する時は、CaberetのミュージカルやFameのジャズダンスで歌ったりもしましたしね。

ちなみにこれは余談ですが、これらの経験をやっていたためか、ドイツで初めてダンスカンパニーに就職することになった時は、カンパニーが所属している劇場のミュージカルやオペレッタなどにダンサーの枠でほぼ出させていただきました。少なからず、ある程度の基本を知っていれば思わぬ場所で発揮してくれたものです


自分に合ったものなんて自分でもわかりづらいもの。やりたいものとできるものが必ずしも一致しないのが人生のカラクリ。でも、できるものの中でやりたいことを絡めて生み出していくのが挑戦であり、楽しみなんじゃないだろうか。 

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