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踊る「熊谷拓明」カンパニーの『北の空が赤く染まるとき四十男がこうべを垂れる』を観たら、観たこっちが感謝でこうべを垂れている。

タイトル通り、

踊る「熊谷拓明」カンパニー
『北の空が赤く染まるとき四十男がこうべを垂れる』を観てきました。

40歳40公演

「3歳だからキャンドル3本⭐」みたいな聞こえだけれど、数字もやることも違い過ぎる。40歳が舞台に1人で40公演。

とんでもないことです。

<<<まだまだ続く公演なので詳しい話は避けますが、ちょっとでも本編想像できてしまいそうな人はここで読むのをやめてね。>>>

2年前
同じ劇場で10日間15公演というのをこのカンパニーはやっていました。その時、私は演出助手としてついており、私も10日間15公演を客席で駆け抜けました。昨日はその【10日間15公演】を越える記念の16公演目の日でした。
偶然でしたが、なんだかとても感慨深く、この日に来れる巡り合わせにすら感謝しました。

率直な感想

観れたこと、同じ時代に生きてることに感謝しました。
重量級な感想になってしまうかもですが、本当に感謝しました。
私は、チャップリンの「ライムライト」、フェデリコ・フェリーニの「道」という映画が好きなのですが、それを思い出しました。
「ライムライト」でのチャップリンの目の憂い、「道」のジェルソミーナのひょうきんさと切なさ、、素晴らしい作品ですか、どちらも1950年代の映画で、当然、まさにその時代には観れていません。
でも、熊谷拓明の「北の空が赤く染まるとき四十男がこうべを垂れる」は生で、その場で観れています。
この状況、作品、全部に強く感謝していました。

踊る人も踊らない人も、
お芝居する人もしない人も、
生きているなら観てほしい。
声だけでも伝わるし、
体だけでも伝わるし、
日本語がわからなくても、
躍りがわからなくても、
(わからない、じゃないかな。詳しくなくても、かな)
芝居がよくわからんって人も、
大丈夫。
つまり誰でも大丈夫なのです。
今月末まで、あの作品はアポックシアターで待っています。

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チャップリンが遺した言葉で

【人生は寄りで見ると悲劇だけど、引きで見ると喜劇だ】

という言葉があって、高校生の時にこの言葉を知ってから、ことあるごとにこの言葉を思い出したり、書いたり、口にしたりしてきました。
(父と過ごした闘病の10年も、父との最期も、体が粉々になるんじゃないかという悲しみでしたが、引きで見ると笑えるエピソードがたくさんあります。あの時は笑えなかったことが、とんでもない喜劇だったということを教えてくれた言葉でもありました。)

「北の空が赤く染まるとき四十男がこうべを垂れる」
とても上質な悲劇で、やっぱり喜劇であったと感じています。

何回か見たらまた違う感想をもつのかな。
私は、行ける限り通います。
最後、どんな感想をもつんだろう。
楽しみです。

たくさんの人に観てもらえますように。

https://www.odokuma.com/

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丸山酒場ご一行と主役🍻