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主夫の友
2021年2月9日 01:35
ある晩のこと、一軒のラーメン屋の前で一人の男が行きつ戻りつしている。時間を気にしながらも、なかなか中に足を踏み入れない。 客足の途切れた店内では、片付け始めながら入口のガラス戸越しにチラチラと人影が見え隠れするのに店主が気づいていた。 店主は戸を開けて男を見ると言った。「お客さん、入るの?入らないの?もう片付けちゃうよ。」男は、「すみません。ラーメン一杯ください。」男を中へ通す