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初心者プロダクトオーナーの心構え(一つ目)

こんにちは。スクラム開発のプロダクトオーナー(PO)の しが です。1年以上POを務めた中でPOとして大切なことを書き残しておこうと思います。

私はもともとハード系のPjMでしたが、とあることがきっかけでソフトウェア開発のPOを担当しています。私にとって畑違いでなおかつ、社内では珍しいスタートアップ系プロダクトのPOという役割は大変、学びが多かったです。

【こんな人に読んでほしい】
 ・POを初めて間もない人
 ・スクラム開発関係者

1. POの心構え:プロダクトバックログに集中

まずはスクラムの役割の説明です。
スクラムは「プロダクトオーナー」「開発者」「スクラムマスター」で構成されており、それぞれ責任範囲があります。

PO = 「なぜ?」「何を?」「どの順番で?」(Why What)
開発者 = 「どのように?」(How)
スクラムマスター = スクラム運営

基本的には上記の責任範囲で動くことが望ましいとされている。当然、責任範囲外においても議論することもあるし、それがクリエイティブ性を高めるのに有効だと言われているが、基本はこの通りです。


2. POがプロダクトバックログに集中していないチームが陥る悪循環

【私のチームが陥っていた悪循環】
1. バックログの費用対効果や検証効果が低い

2. 質の悪いバックログを開発スピードでカバーしたくなる

3. POがスクラム運営や技術に口を出し始める

4. POはプロダクトバックログに割く時間が少なくなってしまう

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この悪循環はプロダクトの難易度に対してPOが未熟 or 開発力が足りていないときに陥ります。いつどのチームでも発生する可能性があります。
POがスクラムや技術の専門家に口をはさんだとしても、周回遅れの議論になっているかもしれないですし、余計状況が悪くなります。

3.どのように集中するのか?

①まず、他業務がある場合は、できれば「専任」にしてもらいましょう。
難しければ、開発スコープを出来るだけ狭めてください。
チームの周りの方は集中できる環境作りをサポートしてあげてください。

②次に「”プロダクトバックログの質に上限はない”ことの認識」です。特にスタートアップ時は、どれだけ時間があっても完璧なプロダクトバックログはできないはずです。できたとしたらそれは勘違いで、ユーザーのインサイトやステークホルダーの理解などが不完全なはずです。
その時は、もう一段、視野を広げる、深堀することを考えてみてください。そのように考えれば、プロダクトバックログ以外のことの優先度は下がるはずです。

POはプロダクトバックログの質で勝負してください。

③最後に「チームを全信頼」しましょう。
開発者やスクラムマスターをまずは信じてみましょう。
「餅は餅屋」ということわざありますし、「自分の城は自分で守れ」という名言もあります。
結果、失敗してもそこから学べばよいだけという楽観的な姿勢も重要です。
でも自分の責任が果たせない可能性があるときはチームを頼りましょう。

【結論】
心構え = 「プロダクトバックログに集中する」
そのためには・・・
 1.POの専任化
 2.”プロダクトバックログの質には上限はない”ことの認識
 3.チームを全信頼

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