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“プロセス“をだいじにしたい広告屋が、グラファシに、出会ったぁ〜(下條アトムさん風で)

ふえるわかめちゃんばりに増殖する仕事に呆気にとられていたら、日があいてしまいました。いかんいかん。プロセスを(も)だいじにしたい、コミュニケーションプランナー、ムカイです。こんにちは。

さて、前回、“プロセス“を大事にするとうまくいく、と思ったわたしが、ファシリテーションをかじってやってはみたもののうまくいかなかった、というお話をしました。 https://note.com/mukai_kaori/n/nd95703748858

・・・落ち込みました。ロジカルに手順をふんで進めているはずなのに、会議の場では一旦結論が出るのに、次に繋がらないのは、わたしに人望がないのかも。みんなから嫌われているのかも。わたしのロジックが甘いのかも。もしくは、ロジックでは人を動かせないのかも。

そんなことをウジウジ考えているとき、たまたま山田夏子さんの講演を聞いて「グラフィックファシリテーション(以下グラファシ)」というものを知りました。

グラファシとは、「対話(はなし)を見える化することで、場の活性化や参加者の主体性を育む技術」。その基にある考え方を聞いて、ああ、わたしに足りなかったのはこれかもな、と思いました。

山田夏子さんが提唱するグラファシの基にはプロセスワークの創始者アーノルド・ミンデルの考え方があります。ミンデル博士は、人は3つのレベルで現実を見ている、と言います。

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1つ目は「合意的現実レベル」。目に見えて合意できる、顕在化しているファクトベースの話。事実や、数字、仕組み、制度等。2つ目は「ドリーミングレベル」。夢、気持ち、理念、価値観など、目には見えないけどコトバになるもの。企業で言うと、企業理念、ビジョン等。3つ目は「エッセンスレベル」。雰囲気、直感など、まだコトバになっていない直感的な感覚。企業で言うと、中にいるとあまりにも当たり前すぎて自覚されていない、暗黙知となっている風土、社風、風習等。
この3つの現実レベルを共に共有することで、関係性が深まり、深い合意形成に至るというのです。
グラファシでは、言葉になっていない無自覚な領域を、場の雰囲気や、参加者の表情、声色等から感性を使って感じ取り、それを非言語である絵(顔の表情や抽象的な色や形等)で附置することによって、特に「ドリーミングレベル」や「エッセンスレベル」を見える化し、共有を図っていきます。

つまりわたしは、みんなの合意を得ているつもりで、プロセスを大事にしているつもりで、「合意的現実レベル」の話ばかりしていたのだと思います。会議が次に繋がらなかったのは、「合意的現実レベル」にまであがってこない「ドリーミングレベル」や「エッセンスレベル」の存在を無視してしまったゆえに「なんか違う。なんか腑に落ちない」という参加者の思いが残ってしまったからなのでしょう。

ーそう思ったわたしはグラファシを学び始めました。次回から、グラファシを学ぶ中で気づいたことも含めて、広告屋のプロセスについて書いていこうと思います。

参考:一般社団法人グラフィックファシリテーション協会 https://grafaci.or.jp/

英治出版 “言葉にできない“自分の本音に気づこう https://eijionline.com/m/m0551aa5ff986?gs=dcd885dd6d89




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