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ECの定義の拡張。時代はサステナブルな世界線へ。

ECは手元に届くまでのトータルエクスペリエンスだ」と定義して、社内で共有したのは、創業まもなくのことでした。もう15年以上も前からということになります。

手元に届くまでがEC
https://note.com/muka_ms2004/n/nee3bddc55522

当時は、Amazonが発明した送料無料でワンクリック購入が大いに受け入れられ、配送料を別途取るということが消費者に受け入れられづらい環境になっていました。そのコスト負担はEC事業者泣かせでした。

この送料無料が事実上のデファクトスタンダードとなったことは、後の物流クライシスの遠因にもなっていきます。それについてはまた別の機会に譲るとして。

このワンクリック購入というものの弊害は、「日時指定ができない」ことにあります。Amazonは後にワンクリックではなく、買い物かごに入れて決済をする流れの中では、お届日時を選択できるように変更しました。

しかし、問題は、ワンクリック決済した時には、その機能性故に、「お届日時」を選択する動線がない、というかスキップされるところにあります。

結果的に、ほとんど使われない機能となりました。(お届け日時設定できること知ってました?)

エコじゃないんです!!非エコ!!

かくして相変わらずお届日時が設定されることなく、Amazon的に「As soon as possible, I'll send a box! Are you OK? 」的なノリでガシガシ送り付けて来て、Fulfillment by Amazon(倉庫)から出荷されれば、後は、配送業者に丸投げ。不在、再配達の山となり、CO2排出量やドライバーさんの労働の非生産性が加速されることとなります。

国土交通省によると、令和4年4月の宅配便再配達率は約11.7%。これでも、10年ほど前は不在率が25%だったと思うので随分マシになったものです。集合住宅で宅配ボックスの設置が進んだり、配送各社によるメールやLINEなどでの配送状況の通知、お届日時の変更など、涙ぐましい努力で成し遂げたサービスの賜物でしょう。

エコでサステナブルへと拡張

さてさて、ついには、梱包資材にもエコでサステナブルの波が。

商品を受け取った後の梱包資材のダンボールについては、誰しも廃棄に悩んだことがありますよね?

ダンボールを分解して、きれいに畳んで紐でくくってゴミに出す。これがなかなか手間な重労働です。

でも、ダンボールの日本での回収率は95%以上といわれるほど、高い回収率を誇ります。ダンボールはその大部分がダンボールからつくられているので、サスティナブルの代表選手といっても過言ではありません。

とてもエコなダンボールですが、海外ではさらに一歩踏み込んだ取り組みもあります。

サスティナブルで循環型エコノミーを推進する
米BOOXの配送ボックス「Boox Box」と配送バッグ「Boox Baag」
https://boox.eco/

Boox Boxは簡単に組み立てられるうえ、テープ不要で利用できるため、配送ごみが出ないという特徴があります。また、配送ボックス自体も100%再利用できる素材を採用しているとのことです。

日本でも同様の取り組みが、スタートアップ企業などで検討されているようです。乞うご期待!

とてもエコな配送ボックスですが、購入者の皆さんには配送ボックスを返送するという手間があります。面倒に感じるかもしれませんが、購入者も一定の負担をしながら、EC事業者とともに持続可能な社会を作っていきたいですね。

ECは手元に届いて梱包資材を廃棄するまでのトータルエクスペリエンスだ!


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