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オレンジブルーの街はサッカーの夢を見るか

試合のある日はワクワク、試合結果を薄目で見ながらアーーーッ頼むから引き分けか勝ちでいてくれ…!とか念じちゃう。
スタジアムが好き。
こんばんは、むぎ山です。
来シーズンの日程が発表されたり、キャンプ情報や某デジっちが楽しい時期になりましたね。

会話の中で、サッカー好きなんですよ!と言うけれど、私の場合は俗に言うライト層。言葉が少しアレかもしれませんが、「にわかサポ」の類です。
でも、わたしも含めこういう人は意外と多いのではないかなーと思ってます。タダ券貰ったから見に行こうかな、とかね。
あと、ワールドカップや、代表戦で試合を見るよって方も多いかと思うのですが、実際いまTVでサッカーって、淋しいけれどそんなくらいしか中継がないんですよね…。今日の代表戦はダゾーンですし。
勿論、代表戦も見ていてたのしい。
けど、国内リーグのサッカーも負けないくらい面白いんだよ!と声を大にして言いたい時があるんですよね。

私の住む街にも白鳥の名を冠した、柿の種みたいなクラブカラー(褒めている)のチームがあって、じいちゃんばあちゃん、そして家族連れ、沢山の人がスタジアムに出掛けていくのが週末のいつもの風景になっています。20年くらい前にトップリーグに参入して、スタジアムに入り切らないほどの県民がワーワーしていたことがおとぎ話のように今でも語られている、そんな街です。
わたしはうまれてこの方、この街で暮らしてきたけれど、サッカーを推す地域でもなかったし、高校とかに強豪校があるわけでもありません。それがいつからか、田圃道を仲良しミドル層のご夫婦がチームのユニフォームを纏い、全身オレンジ色で自転車漕いでいく、スーパーでは試合の日に応援弁当が並び、街にオレンジ色の人がにこにこ歩いていたり、それを目にして、「あ、そうかあ今日試合かぁ」って思うのが普通になりました。
勝てばこぞってローカル番組で取り上げられ、最近調子いいねえ、なあんて話がぽろりと溢れるし、負けが続けばやっぱり勝てねえな〜ダメだなあとため息交じりの会話が聞かれたり。
日々の何処かにオレンジブルーの何かが垣間見える、そんな街の風景が、いつの間にやら当たり前のように定着していました。

スポーツ不毛の地と言われていた場所に、サッカーという文化が居を下ろしている。
これって自分の住む街のことだけでなく、他の街でもあることだろうけど、すごいことなんだなあと最近凄く思うんですよね。

Jリーグがうまれて30年くらい経つらしいんですが、新しいものが根付くための土壌が「街」だとしたら、それを耕す「人」がいるわけで、それがおそらくサッカーの場合サポーターの皆さんやチームのスタッフさん、そして選手だったんだと思うんですよね。
勿論、地面が固くて芽がでなかったり、水不足や日照りのときもあったんだと思うのです。それでもサッカーという名の種はこの街に根を下ろして、根を張り、枝を伸ばしてきたんだなあ、としみじみと思うわけで。 
毎年優勝争いをしたり、資金が潤沢で代表クラスのエースプレイヤーが沢山いるわけではない、だけどついつい気になっちゃう。そんな存在。
そしてスタジアムに行けば、同じものを愛するいつもの顔ぶれに会うことができる。
身近な非日常、決して派手ではないけれど、街のくらしの一部としてのサッカー。それが、この国の、国内リーグの魅力なのかなあ。

なんて纏まりなくなってしまいましたが…
もうすぐ始まる新しいシーズン、興味なーいと一蹴されてしまうかもしれないけど、少しでも気になってくださる方が居たらいいなあ。そんなふうに思いながら、開幕を待ちわびています。

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