内向的女子が学生最後の思い出にバックパッカーしてきた件 ~5,6日目メーソート~
タイ旅 最初の記事はこちら ※前回の記事リンクはページ末に記載
サメット島で2日間過ごした後、私達はタイ西部の町、メーソートへ向かった。
メーソートはミャンマーとの国境に接した小さな街だ。この町から陸路でミャンマーへ国境を越えることができる。そのため多くのミャンマー人が住んでいて、タイとミャンマーの文化が入り混じった独特な雰囲気がある町だ。
私たちは難民キャンプを訪れるためにこの町へ来た。ミャンマーは1980余年以降、軍事政権と少数派民族の反政府勢力の抗争が激化し、14万人もの難民がタイへ逃れてきている。
タイとミャンマー人
そういえばバンコクにも、これから行くチェンマイにも、ミャンマー人がたくさんいた。彼らはボート漕ぎのお兄ちゃんだったり、ゾウ使いだったりした。どちらかというと、力仕事が多い感じだった。私が今勤めている会社のタイ工場でも、ミャンマーの方が働いてくれている。
ミャンマー人は給料が安いという。それにタイ語を喋れない人もいて、苦しい生活を余技なくされている人も多いという。だけど旅の途中で会ったミャンマーの方からは、悲壮感は感じなかった。むしろ穏やかで、陽気だった。
それは私達が観光客だからかもしれない。お金を落としてもらえるから、明るく接している部分はあるかもしれない。だけど本当にそれだけなんだろうか。
私は難民として生活している人について何もしらない。たまに日本で報道されるテレビ番組を見るくらいだ。だから、とりあえず見てみたい。どんな感じなのか、テレビのフィルターを通さずに、知りたいと思った。
タイのバスは豪華
メーソート行きのバスはバンコクから出ている。私達はサメット島から一度バンコクに戻った。その後vipバスに乗って、夜行でメーソートへ向かった。
vipバスは、600バーツ(2000円)ぐらいと安いのに、施設は驚きの充実具合だった。2階建ての綺麗なバスで、座席は3列シートで大きい。リクライニングもできる。もちろん冷房が効いていて、夜食や毛布まで出してくれる。
日本でこのレベルのバスに乗ろうと思ったら1万円ぐらいしそうだ。そして1万円も出したら新幹線や飛行機に乗れるから、結局バスは利用しないってなるやつだろう。日本もこれぐらいバス事情が発展していれば、若者も旅に出やすいのになぁ、と思った。
メーソートの人はやさしい
メーソートとは小さな町だ。緑が多く、高い建物がないから風が吹き抜けている。町を歩く人は少ないが、出会った人は皆優しかった。
私達はGreen guesthouseという宿に泊まった。この宿はおばちゃん1人で切り盛りしている小さなゲストハウスだ。あたたかくていい宿だった。
バンコクの宿屋は、押しが強く、したたかに生きている感じがした。それはそれで東南アジアっぽさがあっていいんだけど、メーソートの宿は実家のような安心感があった。
部屋はきれいで広く、ベランダもあった。天井にはファンが回っていたり、藤のツタでできた小物なんかも置いていて南国感があった。もちろんシーツもきちんと洗濯してあり、清潔感があった。
宿のご婦人も優しかった。お母さんみたいな感じ。夜市に行きたい、スーパーに行きたいと言ったらニコニコしながらすぐに教えてくれ、タクシーまで呼んでくれた。バンコクよりもこういった町の方が、私は好きだなぁと思った。
↑夜市もこぢんまりとしてよかった。人は少なめ。バンコクの小さな商店が立ち並ぶ感じの市場ではなく、屋台街だった。
タイのイオンでカレーの具材を買う
難民キャンプでは、日本のカレーを作ってあげようということになった。そのためキャンプに行く前に、買い出しに出かけた。
Tesco(テスコ)は日本のイオンみたいな大型スーパーだ。食料品から日用品、家具、家電、雑貨などいろいろ揃っている。カートも大きく、アメリカのスーパーみたいだった。
この後、トゥクトゥクの大きいver.みたいな乗り物に乗って、メーソート郊外にある難民キャンプへ向かった。本当は難民キャンプのことを記事にしたかったんだけど、長くなりそうなので次回に回そうと思います。
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