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家のこと⑤これまでの紆余曲折

いよいよ来週は家の契約。あー、やっと!

人生後半での暮らしの選択は、これからどう生きたいのかがわかりやすく反映されると思う。子が巣立ち夫婦だけになって、通勤通学の便も考えなくて良いとなると選択肢はいっきに広がる。

そう、広がるがゆえに、住みたい場所や希望が明確になっていないと選択肢が多すぎて迷ってしまうのね。私も家探しの深い森に迷い込み、うろうろさまよい続けました。

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暇さえあれば不動産のサイトを見て、気になる家があればアポを取って夫と内見。夫はこのまま賃貸でも気楽だしと購入には積極的じゃなかったので、家探しは私に一任、というか傍観。でも内見後のダメだしはもちろんしっかりとしてくるわけです。

そんな夫はものすごーーーく慎重派。直感や感覚で動く動物のような私とは正反対。そんなにも慎重派なのに、なぜか私と結婚したという不思議。若気の至りというやつかしら。

内見後に夫が渋い顔をしても、ほとんどの場合は縁がなかったな、と思うことが出来たのだけど、ひとつだけものすごく諦めがたかった家があった。

それは広い土地に建つこじんまりとした平屋。そして親友Kちゃんの家の近くだった。Kちゃんのことはこちらのブログに。

ここならKちゃんといつでも会えるし、庭も広いからいっぱい野菜もつくれる。家庭菜園をしたがってたKちゃんにも好きな野菜植えてもらおう。

子どもたち同士も幼なじみだから、お正月とか集まれたら楽しいだろうな。そんな未来がぱーっと広がり、わくわくしながらKちゃんにも報告した。彼女もすごく楽しみにしてくれて、無事に話が進むよう祈っていてくれた。

でも2回目の内見後に夫の反対を受けた。ひとつは畑予定の広い土地が、元々家屋が経っていたせいで地盤が固く、畑には向かないということ。

ふたつめは固定資産税が高いということ。土地が広い(二筆分の土地)うえに路線価が予想以上に高い地域だった。

諦めきれない私は、畑用の土地は気長に改良していくし、引っ越しても私は働くつもりだからと切々と夫に訴えた。

けれどものすごーーーーーーく慎重派の夫、やはり首を縦にふることはなかった。打ちひしがれる私。涙がぽとぽと落ちた。

がくりと膝をついた心のまま、もう疲れたよ、このままこの人と一緒にいたら家なんてずーっと決まらないんじゃないの?年取って死んじゃうよ。あー慎重すぎる人ってやだやだ。などとやさぐれていた。

が、しばらくすると立ち直り、また懲りずに探しはじめていました。なにごとにも飽きっぽく執着の薄い私が、このときはなにかに突き動かされてるかのようでした。

長くなりましたので⑥に続きます。


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