高杉千明

イラストレーターです。 日記・メモ・脳内整理整頓用。 http://giggle.ha…

高杉千明

イラストレーターです。 日記・メモ・脳内整理整頓用。 http://giggle.hacca.jp/

最近の記事

水面に浮いている人の絵

前回とずいぶん間が空いてしまいました。 その間あまり自分の絵を描いていないんだなと思うと、残りの人生の中で描ける絵はそんなにたくさんないのかもしれないと思ったりもします。 人は、自身の経験や写真・漫画・浮世絵…その他、誰かが作ったビジュアルなど目にしたことのあるものの中から「こういう絵は水面に浮いている人なのだろう」と認識するのではないかと私は考えています。 その自分なりの理論を使って描きたいものを絵にするということをやっているけれど、本当は液体における光の屈折や動きの規則

    • 自分なりの表現

      「波打ち際の絵を描こう」 そう思って描きながら、考えるべきポイントがたくさんあるなと思いました。 波打ち際の波は、キラキラしていて泡立っていて。 ついついデジタルで出来るようなビジュアルを想像して、そういうキラキラ感やブクブク感を追うように描きたくなってしまうのですが、自分の描き方ではそういうものを描くことが必ずしも良いわけではないようだと感じます。そもそも私の描き方でそんなキラキラ感は描けません・・・ 現実の中で、物理的に目に見えているそのままを描く必要はなさそうで

      • 「線」と「塗り」で私はどこまで表現できるのか

        1年ほど前、とても尊敬しているイラストレーターの方に、背景の描き方について質問をしたとき、「背景が得意な方がいるのですから、背景が苦手な私は背景を描かなくてもいいのでは」というようなことをつい言ってしまった際に、「描けるなら描けた方がいいよね」という旨のお言葉をいただき、そうだよなぁそうだよなぁとずっと思いつつも、なかなか前に進めないでいました。 そうこうしているうちに、装画の仕事をいくつかいただき、何枚も描いていくうちに、人のみで表現することが時にもどかしく感じるようにな

        • 「線」と「塗り」

          本来、物に「輪郭線」は存在せず、何かと何かの境界線を「線」として描くことで、私はその「線」を意図したモノの形として見せています。 しかし、その境界線が曖昧だったりそもそも明確な境界線がないものを「線」で表現しようとすると、とても不自由です。(例えば、遠くの風景、煙や光など) 大友克洋先生の『AKIRA』をみると、輪郭線が曖昧なものも、それに形を与えて描き表してありました。そういう方法もすごくカッコイイのでそのうち試してみたいけれど(これについてはそのうち文章としてまとめてみた

        水面に浮いている人の絵

          私のこと

          イラストレーターです。 誰かに向けて書いているというよりも「王様の耳はロバの耳」の床屋のように穴に向かって吐き出している感じに近い文章ですが、読んで頂けたら励みになります。 http://giggle.hacca.jp/ https://twitter.com/muginokoe

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