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【本紹介】リーダーだけど会議・後輩面談が苦手な人に。

昨年チームリーダーが産休に入ったことでリーダー代理になって9ヵ月、正式にリーダーに昇格して4ヵ月が経過しました。

慣れてきた業務もあるけど、その中でも慣れない圧倒的に苦手業務・それが会議、チームMTGの類です。

自分が意見を出し過ぎると「じゃあその方向で…」みたいな空気になっちゃうし、皆に意見を投げかけすぎると人任せ感が出るし、着地見失うし時間オーバーするし…苦手というかもはや苦行。
後輩指導とかメンターは苦手じゃなかったのに、面談になると途端に上手くいかない…!

そんな毎日なので会議術×リーダーとしての振る舞いみたいな本を探してました。
そんなタイミングで出会ったのがこの本!

最近だとトヨタ関連はじめ【効率的・合理的な会議】みたいなトピックスは多いものの、私が知りたいのは高度な技術というよりは、若手だらけのMTGをどう収集つけて会議っぽくするか…笑

この本は会議や面談を通してチームマネジメントしていくような内容で、会議を進めるときの「型」を紹介してくれる本です。

自分より若手メンバーが多い方や、会議をまとめる側に立つことが多い人に読みやすい1冊でした!

▼読書メモ①

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本の構成(目次)
第1章:会議は「経験学習」のための場である
第2章:「ワンオンワン・ミーティング」は2人だけの会議
第3章:「勝つ会議」「育てる会議」のつくり方
第4章:単なる「グループ」から「チーム」への成長
第5章:短期間でチームを一枚岩にするチームコーチング

▼良い会議はチームの成長につながる

この本では、「良い会議=経験学習の場になっていること」と定義してます。

会議を通して、皆が内省して、他に活かせるように概念化して、次の経験に繋がるための計画をする。この内省・概念化・計画を会議の中で言語化させていくと、チーム全体が経験学習ができて成長できる!
その言語化を促すための質問・投げかけをすることがリーダーとして大事という主張です。

この本の良いところは会議を進める型の紹介に加えて、その「質問・投げかけ」の例文を沢山載せてくれているところ!

▼読書メモ②

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▼目的に合った"型"を使えば会議はもっと上手くいく

本著では型をいくつか紹介していますが、私が特に役立ったのはいつでも使える「GROW型」目標設定の時に役立つ「POSERSE型」の2つ。

手帳にびっしり書いたので明日からのMTGは絶対これ見ながら進める。笑

GROW型は、G(Goal/目標設定)→R(Reality/現状把握)→O(Options/選択肢)→W(Will/意思決定)の流れで進めていくもの。
R(現状把握)は何となく現状とか課題とか不満とか発言出てきやすいけど、言いたいことだけ言うだけだとぐだぐだするんだろうなと納得。笑

目標をしっかり明示しつつ、あまり出来ていなかった「目標と現状のギャップをどう埋めていきたいか?」を投げかけてみようと思いました◎

もう1つの「POSERSE型」はもう少し細かいけど、目標設定の時に使えるもので、最近流行の?1on1ミーティングにも効果的。

POSERSEモデル
①目標、やりたいことを肯定的表現(Positive)に聞く
②自分ごと(Own-part)として意見を聞く
➂具体的(Specific)に聞く
④達成/未達を判断する証拠(Evidence)を確認
➄達成のためのリソース(Resource)を確認
⑥目標が浮世離れしてない大きさ(Size)か確認
➆周囲への影響(Ecological)も確認する

目標が絵に描いた餅になりがちな私のチームは②➂④⑥が圧倒的に足りてません…!笑
目標だけ決めて「よっしゃ頑張ろう」だけではいかんということを反省するためにも、このPOSERSEモデルは定期的に見ていくこととします。

他にもいくつか型が紹介されていて、目標に向けて上手くいっていない時に使うものや、実際に経営会議で使われたものなどもあります。
リーダー初心者の私はこの2モデルをしっかりやろうと思いますが、きっとその人にあった型が見つかるはず。


▼良いチーム=総合依存して課題解決できるチーム

「ただ人が集まっただけの集団はチームではなくグループです」と書かれてるのが痛いくらいに響きました。笑

グループ→チームになるためには、「課題行動」「プロセス行動」の2軸で成長していく必要があるとのこと。

課題行動は、個々人が意見が出しやすい環境を作れた上で、その意見が課題解決のために機能している状態を目指すもの。

プロセス行動は、チームとして昨日するための関係性を目指すイメージです。リーダー依存も、意見ぶつかって対立するだけでもなく、良い意味でお互いに依存し合える状態を模索していく動きも必要というもの。

読書メモ①に書いた図は簡略版で、実際にはもっと細かくカテゴリー分けがされていて、自分のチームがどこにいるのかもわかります。

▼自分のチームをマトリクスに当てはめてみた

【私のチーム】
・リーダー(私):31歳/営業職
・他メンバーは20代半ば~同い年が多い
・考えるよりも直感タイプが多い。雑談は盛り上がるけど会議は沈黙になりがち
・優しい性格の人が多く意見の対立は避ける
・良く言えば仲良し、でも仕事で本音でぶつかる場面は少ない
・私を頼ってくれてる気はするけど、指示待ちな時も多いかも。

プロセス行動【弱】:依存
課題行動【普通】:組織化~自由な意見交換

グループが非効果的な努力をしがちだったり、教える/教わるの一方通行コミュニケーションが起きやすい。
プロセス行動を強めるために、メンバーがお互いに働きかけたり助ける場面を積極的に作っていくことが必要!

本の中ではもっと細かいマトリクスも載っているので、現状を客観視するのに◎です。


▼会議が嫌い、若手社員との面談が苦手なリーダーにおすすめ

この本は2章では1on1ミーティング、3章以降で会議での型紹介をしているので、少人数~大人数まで、会議やMTG進行に行き詰ったすべてのリーダーに何かしらヒントを与えてくれるはず。

あとは意見を言いやすくするための「心理的安全性」が保てているかも大切なポイント。
読みながら、まだまだ私のチームって意見出しづらいのかも。なんて思ったので心理的安全性の高い雰囲気づくりも見直します。

前に読んだ「心理的安全性のつくりかた」に書いてあった、「無知/無能/邪魔/否定的って思われたくなくて意見出さない=心理的非安全」というところを思い出しました。

意見出しやすい環境づくりもしなきゃだし、その中でも軌道修正しながら学習成長のある会議を作っていく…リーダーって大変!笑

私はオーソドックスなGROW型から試してみようと思います!



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