【詩】ボートとボンベイ
ボートを漕いで
海に出よう
ボンベイを傍らに
ボートを漕いで
沖まで出よう
ボンベイを飲みながら
ここから出て行くの
彼らが生きがいだったのに
彼らは何故か楽しそうだから
私が居なくても
ここから逃げ出すの
彼らに認められたかったのに
彼らは何故か見えていないから
私という存在を
緑の幻影が囁やきかける
私のことなど皆は気にもしないのだと
黒の幻影が囁やきかける
あの世はいつでも手招きしているのだと
緑の幻影が首を絞める
私を窒息させようとしてくるのだ
黒の幻影が刃を突きつける
私の心臓をもう一度壊したいのだ
ボートを漕いで
海に出よう
ボンベイを傍らに
ボートを漕いで
沖まで出よう
ボンベイを飲みながら
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