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親子の間の見えない連鎖「世代間トラウマ」を知ってますか?

「世代間トラウマ」という言葉を
聞いたことはありますか?

「世代間トラウマ」とは、
親から子へ、そしてまたその子から孫へと、
トラウマが受け継がれていく現象のことを指します。

例えばこういう話を聞いたことが
あるかもしれません。

子供時代に虐待を受けていて親になった方が
自分の子供には
同じ思いをさせたくないと思っているのに、

気づかないうちに、
同じように子供を虐待してしまう・・

「虐待の連鎖」と呼ばれる現象ですね。

私自身、
カウンセラーとして親とお子さんの
両方のセッションを行う機会があると

虐待に限らず、他にも様々な
「世代間トラウマ」が存在することに
ハッとすることがあります。

同じような年ごろに
同じような心の傷ができてしまう出来事が
自然と起きているんですね。

トラウマのような
深刻なものでなかったとしても

「世代間連鎖」はよく見られるものです。

例えば、ある母親が、自分の母親から
「女は我慢しなければいけない」という価値観を

子どもの頃から
強く植え付けられていたとします。

そうすると、大人になるまでに
自分の感情を抑え込むことが上手になり

今度は自分のこどもに対して
無意識のうちに
同じような価値観を植え付けてしまいます。

また、ある父親は、子供の頃、父親から
「男は弱音を吐いてはいけない」
と言われ続けて育ちました。

その父親は、今、自分の息子に対して
無意識のうちに
同じようなプレッシャーをかけています。

息子の方は、
父親の期待に応えようといつも頑張るのですが
どこかで「自分はダメな子供だ」と感じています。

このような感じで、「世代間トラウマ」は
親から子へ、そして子から孫へと、

ネガティブな感情やトラウマが
まるでバトンのように
受け継がれていきます。

親から言われたりされて嫌だったのに
気づいたら自分も子供に
同じようなことをしている・・^^;

そんな体験をした方も
いらっしゃるかもしれません。

でもそれって、逆に言うと

「世代間トラウマ」を
もし自分の代で断ち切ることができるたら

たとえば
親からされて嫌だと感じていたことや
心の傷と向き合って

自分自身の中にある感情や価値観を
解放したり、修正することができたら

あなたの子供やそのまた子供にとって

理想的な「命のバトン」を渡せる
ということでもあるんですね。

まだ見ぬ孫やその子どもにまで
「愛」や「尊重」というプレゼントを
未来にわたって渡していける

ということです^^

そして、もう一つ大事なことは
世代間連鎖は、自分よりも上の代に
影響を与えることもできるということです。

もしあなたが自分に向き合って
心の傷を癒すことができたとしたら

それは親自身が変わる
きっかけになり得る、ということです。

残念ながら
私たちの親の年齢になると
子どものような柔軟さは失われているので^^;

子どもほど「わかりやすい変化」は
ないかもしれませんが

それでもコミュニーションのパターンが
なんか以前と変わったなとか

なんかちょっと以前よりは
こちらを尊重してくれているように見えるとか

そういう変化を
クライアントさんの多くが体験されます。

・自分と親の関係
・自分と子どもの関係

どちらにしても
エネルギーレベルで
深いつながりがある関係性においては

良くも悪くも
「世代間連鎖は起こる」

ということです。

(エネルギーレベルでの繋がりは
物理的な距離は関係がなく

すでに他界している場合でも
「繋がり」は残っています)

「世代間トラウマ」について知っておくことは
意外と重要だと個人的には考えていて

具体的には
以下のようなメリットがあります。

  • 自分の感情や行動のルーツを理解することができる

  • 親子関係の改善につながる可能性がある

  • 自分の子育てに生かすことができる

  • 自分の才能を開花させるための障害を取り除ける

ということで、

次回はもう少し詳しく「世代間トラウマ」についての
興味深い話をお届けしたいと思います^^

MUERA

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