Low & EasyLifeセルフレビュー 1/3(前編)
MuddyDaysの1stアルバム「Low&Easy Life」
各楽曲をメンバーが解説するセルフレビュー前編
レビュー中編はこちらから
レビュー後編はこちらから
1. Old Pianist
Muddyで初めて自分が作曲した曲ですね。
どういう曲を作ろうみたいな狙いはなくて、適当にギターを弾いてて冒頭のリフができて「これかなりカッコいい...」という事でそこから連想してつらつらーっと、最後までデモが完成しました。
今回のアルバムはAORとか、ヒップホップとか、結構パッと聴いただけで狙いの明確な曲が多いと思うんですが、この曲は感覚で作っているのでかなりグチャっとしてると思います。
没になったらなったで...と思ってましたが、アルバムの1曲目になりましたね。
曲名、これも特に意味はないんですが、やっぱりピアノって楽器の中でも特に良いなと思いまして、例えば、世界で名の知れた凄腕のピアニストがいて、しかし年老いてどんどん記憶が剥がれ落ち、過去に作った素晴らしい楽曲や手にした栄誉、更にはどうやって弾いていたかまでを忘れてしまう。
そして完全に呆けた状態になっても情熱だけは残っているので無邪気にピアノを鳴らすんですが、そのぐちゃぐちゃな旋律は彼が3歳の時に初めてピアノを鳴らした時の旋律に実はそっくりだったりする。そんなことは誰も知る由も無いんですが、そういうイメージなのではないでしょうか。
Gt.キモト
2.Killing Nerds
このアルバムの中では最も早い段階で作られた曲。
渋谷のゲートウェイスタジオで4人で合わせてみて、数時間でイージーにアレンジがまとまって嬉しかった記憶がある。
BPM速いわ、叫んでるわ、で楽しい気持ちでその時は弾いたけど、歌詞とMV出来上がってきて、「あ、こんな気持ちではヤられる」と曲にビクつかされ、かなりマインドを変えられた曲になった。
基本自分は普段何も考えていない上に、10代の頃のリビドーや自意識過剰から生じる「全員死ね」みたいな思想しか経験がなかったもので、「"何もしねぇのに口だけのやつ"、そいつをブッ殺すために毎日ピカピカに歯を磨いているぜオレは」って歌詞がワンランク上のレイヤーにいる人だって感じでカッコよく映っちゃいますね。自分だったら「幸せそうなやつ全員殺す」みたいなクソ歌詞になっていたのではないかと思う。。
COVID-19テレワークの弊害で休日に仕事のミーティングを入れられ、隙間時間で弾いた焦燥感たっぷりのテイクが採用されたのが良い思い出。
(もう2度とごめんだ)
Ba.モリサキ
3.Pharmacy
この曲はギルバート・グレイプっていう映画を観て、それに影響を受けて歌詞を書き上げたんだよね。
若き頃のジョニー・デップが主演で、自分の住んでるど田舎から抜け出したくてたまらないんだけど、心優しいがために家族の世話とかやらで町から出れずにくすぶっている青年の話なんだ。
ラストシーンで自分の家を燃やしちゃうんだけど、そのシーンが退廃的なんだけど希望に満ち溢れていて、とても感動した。
何かしたいけど色んなしがらみに囚われて何もできない。けど家燃やして住むところ無くして無理矢理でも旅に出ようぜ。っていうポジティブなマインドの歌詞にしました。
サウンド面では、下記リンクの曲とか、割と激しめな90sUSオルタナバンドのアルバムに一曲ぐらい入ってる、決してシングルカットされないであろうゆったりした良い曲を作りたくて、そんなイメージで作曲した一曲です。
Vo.ムラデ
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