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【ゼミレポート】宗教と、哲学と、芸術とスタートアップ(白木ゼミ)

はじめまして、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(武蔵野EMC)1期生の宇野晴天です。今回はスタートアップをテーマに活動している白木ゼミの普段の活動についてレポートを書かせて頂きました!
  
「白木ゼミ」はスタートアップをテーマに活動しており、担当教員の白木夏子さんは、エシカルジュエリーブランド「HASUNA」の代表取締役社長として活動している方です。

私は以前から、白木さんの留学経験のお話や、HASUNAでの活動を見て、本当にすごい方なのだと感じていました。特に、前期にあった「事業計画」という授業で「少し触れただけでその事業の形態を理解できる」とおっしゃっていて感銘を受けました。そういったことから、もっと白木さんの元で学びたいと考えたため、白木ゼミを選ばせて頂きました。

白木ゼミの様子

■宗教に、哲学に、芸術? 会社経営と教養について

私たちは現在、宗教や哲学、芸術などを中心に学んでいます。一見すると、スタートアップと全く関係が無いように思います。この記事では、なぜ私たちが、こういったことを学ぶのかを説明させて頂ければと思います。
 
白木さんは代表取締役社長といった立場から、他の会社の代表者や役員の方とお話する機会が多くあります。ときには複雑な社会課題の解決など、非常に高度な内容について話すこともあるそうです。そんなときに、大学時代に学んだ哲学や宗教、芸術などの考え方や知識が役立ったといいます。なぜなら、複雑な課題を解決する上で役に立つヒントが、それらには含まれているからです。
また、白木さんはゼミで「哲学などを学ぶと、人間として深みが出る」と仰っていました。確かに、大人の方と話すと人間としての落ち着きや、話の深みが違うなと僕自身が実感させられていました。そういった経緯があり、私たちは現在、哲学や宗教、芸術などについて学んでいます!

岡本太郎記念館にて

■哲学について

哲学のゼミでは、各々が読みたい哲学の本を読み、ゼミで発表するという授業を行いました。私はミルの「自由論」という本について発表しました。この本では、功利性の原理というものについて紹介されており、そこから現代の多数派/少数派といった事例について書かれていました。このように、現代に通ずるような事例についても書かれており、なぜそういった現状が生まれるのかについて書かれていました。こういった視点について学ぶことで、普段の何気ない社会が、どういった考えのもとに営まれているかを考えることの大切さに気づくことができました。そして、そうやって社会の行動に対して「なぜ?」と疑問を持つことによって、人としての深みが増していくものだと感じました。

■芸術について

最近のゼミでは白木さんと「岡本太郎記念館」と「ヨックモックミュージアム(ピカソ作品)」に行きました。まず初めに岡本太郎記念館に行きました。岡本太郎といえば「芸術は爆発だ」といった言葉や、大阪万博の太陽の塔をプロデュースしたことで有名な方です。その作品を見ただけでは、どういう作品なのか正直理解することはできませんでした。しかし、館内の一角で行われていた岡本太郎のエピソードを見た時、「芸術は爆発だ」という言葉を思い出し、綺麗にそっくりそのまま描くのではなく、自分を表現することが大切ということを伝えたいのではないかと考えました。 

岡本太郎記念館

そして、もう一つのヨックモックミュージアムのピカソ展では、セラミック作品を見ました。ピカソといえば「絵」と思い込んでいたのですが、今回は日本でいう陶器の作品のみを展示していました。その作品を見ていく中で、「歪さ」を感じました。これは岡本太郎の作品にも共通していえることです。そして、この歪さが個性なのではないかと私は考えます。色んな芸術家の作品を目にすると、とても歪であり、私の感覚では綺麗な作品とはとても思えません。しかし、現代の世の中で、学生が起業家になりたい、何者かになりたいという思いを持つことも、もしかすると歪なのかもしれないと感じました。
そこで私は、起業も芸術と同じで、何かを表現し、何かを訴えたいという衝動の表れなのではないかと思いました。ただし、両者は似ていますが、やり方や表現の仕方が違います。なので、私は新たな視点に触れることができたように思います。
この考えをもっと深めるためにも、もっと芸術について学びたいと感じました。

ピカソのセラミック作品の一つ

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