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EMC生が「YOUTH INNOVATOR FES」に参加したら、「失敗が美味しく」なった!?

2023年3月28日から3月31日の4日間、武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパスにて「YOUTH INNOVATOR FES」が開催されました。

「YOUTH INNOVATOR FES」は、イノベーション・デザイン・エンジニアリング分野でトップレベルの9つの教育機関から代表チームが参加し、大学生・大学院生が切磋琢磨・交流しながら、より良い未来を創るための課題解決に本気で取り組む4日間のプログラムです。革新的なアイデア創造を目指すとともに、異なる価値創造のアプローチや考え方を持つ他機関の学生との交流や高いレベルでの切磋琢磨、一流のメンターとの交流等を通じて、今後のイノベーターとしての人生に活きる学びを得ることを目指します。

主催者 株式会社CURIO SCHOOLのプレスリリースより

このnoteでは、EMC代表チームとして「YOUTH INNOVATOR FES」に参加したEMC生のインタビューをお届けします。

左から、上村昴、中島 萌栞、荒井健、久保田靖、丸山 智則

■失敗を恐れないカルチャーを生み出して世界をもっと良くする

YOUTH INNOVATOR FES」にはEMCの1年生・2年生(参加当時)の混合チームが出場しました。元々一緒に活動していたわけではなく、教員に誘われたり、仲間に誘われたり、自ら興味を持ったり。そうして、結果的に2年生の丸山 智則さんをリーダーに、5名のメンバーで参加することになりました。
YOUTH INNOVATOR FES」では、10時から18時まで4日連続で集中的にプログラムを行います。大学ごとにチームを組んで、「私たち世代で断ち切りたい課題を解決するモノコト」というテーマのもと、アイディアを検討し、プロダクトをブラッシュアップし、プロトタイプを作って全体に発表します。チームごとに作業するだけでなく、一流のメンター陣によるメンタリングや、チームの垣根を超えた交流も図ることができます。

「僕たちのチームは、最初のブレストで『将来の健康や人生についてもっと学び、経験できるサービスやプロダクトを作る』というテーマを決めました。各人でアイディアを出し合って、15個のプロトタイプを作りました。でも、あまり納得感が行くものができなかったのです。行き詰まっているときに、僕らのメンターであるEMC教授である芝哲也さんから「テーマの抽象度が高いのではないか」という指摘がありました。そこで、MISSION・VISION・PHILOSOPHYを定めて、再度ブレストして3つのアイディアを検討しました。」(上村 昴さん)

そこで生まれたのが「失敗談買取サービス 『mess up』」です。

失敗談買取サービス 「mess up」

「MISSIONは『失敗をもっと美味しく』です。今の日本には、失敗を恐れすぎる風潮があると思うんです。というのも、チームで話し合っているときに『太く長く生きたいけど、そもそも太く生きている人が少ない気がする』という話になりました。僕らのいう『太く生きる人』とは『なにかに挑戦してイキイキしている人』という意味です。じゃあ、なぜ挑戦する人が少ないのかというと、みんな失敗が怖いからだと思うんですよね。失敗や挫折をつらい経験・無駄と捉えて心が折れてしまうのではないか、と。だったら、僕らは『失敗してよかったね!』と思える価値観を世の中に醸成したいと思ったんです。」(丸山 智則さん)

「失敗談買取サービス 『mess up』」の仕組みは下記の通り。
専用の投稿サイト『mess up』に自分の失敗談を投稿すると、報酬として小銭がもらえる。投稿者は自分の失敗を告白することで、共感や励ましのコメントがもらえて、一人で抱えていた失敗が供養されたような感覚になる。
一方閲覧者側も、人の失敗談を見ることによって学びを得ることができる。
これまではネガティブなものとして見られていた「失敗」に新たな価値を築くプロダクトです。
実際にユーザーテストをやってみたところ、「話してみて楽になった!」「気持ちが晴れた!」「改めて向き合ったら気づきがあった!」などの好意的な反応もありました。

「でも、僕たちとしてはまだ納得がいくものにはなっていません。この解決策ではMISSIONである『失敗をもっと美味しく』まで行けていないと思うのです。実際にメンターの中には『逆に失敗を怖がることを助長することになるかもしれない』という指摘をする方もいました。」(丸山 智則さん)

■「YOUTH INNOVATOR FES」に参加して

4日間、5人で考え抜いたアイディアを発表し、「YOUTH INNOVATOR FES」での挑戦は完了しました。5人に感想を聞いてみました。

プレゼンの様子

「4日間でプロトタイプまで作るという貴重な経験ができて、自分の幅が広がりました。自分はエンジニアではありませんがノーコードツールを使ったサイト作りができるようになって、サイト作成の依頼を受けるようになりました!」(荒井 健さん)

「自分は普段一人でものづくりに取り組むことが多かったので、チームでやることの難しさを学びました。EMCの中だけじゃなく、他大の人と交流したり発表を聞く中で、世の中にはめちゃくちゃいろんな考え方があることを知れて勉強になりました。」(久保田 靖さん)

「EMCチームは、アイディアからコンテンツを生み出すだけじゃなく、人に届けるところまで考えられたのが良かったんじゃないかと思いました。日頃から、経営的な視点で物事を考える癖が付いているのが、自分たちの武器だと感じました。」(中島 萌栞さん)

「率直に楽しかったです。元々自分は、プロジェクトを行うことと同じくらい、多大生との交流を大事にしようと思っていたんです。なので、いつもより元気に振る舞ってどんどん人と交流したら、たくさん繋がりが生まれました。」(上村 昴さん)

「リーダーという立場で参加しましたが、正直、自分が成長できたかわからなかったし、辛いことも多かったです。アイディアがうまくまとまらなくて、自分はリーダーに向かないんじゃないかと思う瞬間も多々ありました。でも、最終的にたどり着いたアイディアは、自分ひとりじゃ絶対に生み出せないものでしたし、みんなの試行錯誤の結果です。すごく良い経験になりましたし、みんなの成長が感じられて嬉しかったです。」(丸山 智則さん)

■挑戦は続く!まさかの『QWSチャレンジ』採択!

「YOUTH INNOVATOR FES」で生み出されたアイディアを継続して形にしていきたい。そう思った5人は、渋谷にある会員制共創施設「SHIBUYA QWS」が実施する「QWSチャレンジ」に応募したところ、見事に採択されたのです!

『QWSチャレンジ』は「未知の価値に挑戦するプロジェクト」を推進するプログラムです。公募を行い、採択されたチームは渋谷駅直結のプロジェクトスペースが無料で利用可能です。自らの感性に基づいた自発的な[問い]を持ち、多様なプレイヤーを巻き込みながら進めることができる内容であれば、分野や規模に制限はありません。未完成歓迎です。
[問い]を起点にプロジェクトを立ち上げたい人。
プロジェクトチームの活動拠点を探している人。
多様な人々が集まる渋谷で、プロジェクトの更なる可能性を試したい人。
などに、オススメのプログラムです。

SHIBUYA QWS「QWSチャレンジ」より

「失敗談買取サービス 『mess up』」のページはこちらです。

「YOUTH INNOVATOR FES」から現時点で2ヶ月が経過していますが、5人は活動の場を「SHIBUYA QWS」に移して、引き続き「失敗をもっと美味しく」をMISSIONに走り続けています。「失敗したの? いいね!」と言い合える社会を目指して。

QWSでブレストするメンバーたち


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