【3Dコピー】1時間で現実をミニチュアにする~iPhoneで3Dスキャンしたポストを3Dプリントしてみた~
iPhoneのObject Captureで作った3Dモデルを3Dプリンタで印刷してみました。
上の記事で書いたように、LiDAR搭載のiPhone(12以降のProシリーズ)ならObject Captureで簡単に(iPhoneだけで)3Dモデルを作ることができる。
作った3Dモデルはusdz形式で書き出せ、それをSTLファイルに変換して3Dプリンタで印刷することができる。思ったより簡単にできたので紹介したい。
①3Dスキャンして3Dモデルを作る
様々なフォトグラメトリのアプリならカメラさえあれば3Dモデルが作れる。Object CaptureはAIが対象物だけ切り出してくれるので、3Dコピーする際に背景を取り除くなどの後処理がいらない分、優れている。
1. ミニチュアにしたい対象を360度、上下左右から写真に撮る
2. アプリで処理して3Dモデルを作る
②3Dデータを書き出す
Reality Composerで共有ボタンをタップし、「3Dモデルのみ」を選択し、PCからアクセスできる場所(iCloudやGoogleDrivd、OneDrive)に保存。
③Blender4で書き出したusdzファイルを読み込む
1.PCにBlender4をインストール
Blender3.xでは usdzはインポート出来ないので、Blender4を使いましょう。
2.usdzファイルをインポート
File > Import > Universal Scene Description (usd*)
3. 最初に設置されている立方体のオブジェクトを削除
読み込めました。小さい!
ObjectCaptureのモデルはリアルサイズのデータになっているはずなのにインポートすると小さくなりました。3Dプリンタでリアルサイズにするわけではないので気にせず進めます。
④stlファイルに変換する
エクスポートする
File > Export > Stl (.stl) のメニューから他の設定は触らずに名前をつけて保存します。
これでusdzファイルから3Dプリンタで扱えるstlファイルになりました。
⑤3Dプリンタで印刷する
1. 印刷データを作成
3Dプリンタのソフトでstlファイルを開き、サイズや角度、サポート有無などの設定を調整。
印刷
うちにあるDavinci Proの標準設定では40分ほどで印刷できました。
⑥完成
完全しました。ObjectCaptureに20分、変換1,2分、印刷40分、約1時間で近所にあるポストがミニチュアに出来ました。
ARと比べて見てみましょう。
おまけ
背景付きのデータでも印刷してみました。
いい感じですね。