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#14 指導者は無力でなければならないとは?
What's up guys!!
数日前にバスケットボールを題材にした漫画を読んでいたら、
凄腕監督キャラクターがこんな事を言ってました。
我々指導者はコート上では、無力でなくてはならない。
え?無力ってなんだろう? と、読んでる時に思いました。
いやいや、指導者が無力じゃダメじゃん。とも思いました。
軽くどんなシーンだったのかをを説明します。
1人の若いコーチが3年ぐらい前の試合中に、当時の先輩で凄腕監督から
「キミは、無力だ。」と言われました。
この言葉を言われてから、若いコーチは凄腕監督の事を恨んでいました。
ある時、その言葉の真意を聞くために凄腕監督の家に行きました。
若いコーチが強く質問しました。
チームを勝利に導く力が私にはあるのに、なぜ私が無力だと!?
私のコーチとしての能力はそんなに低いですか?と。
凄腕監督は、こう答えました。
我々指導者が一番大切にすることはそこじゃない。選手が試合で困難にぶつかったとき、自分で打開策を考えられる人間に育てること。それが我々の使命だ。
たしかに、指導者は知識や経験共に豊かなものを持っている事でチームを勝利に導けることは大切なことだと思います。
しかし、最近僕はたくさんの選手から話を聞く機会が増え、
良い指導者とは何かを質問しています。
多くの選手に共通する事が、
「答えを言わない指導者」
と答えています。
100%答え教えな指導者。
つまり、選手たちは完全に答えを教えてくる指導者を良いとは思ってないそうです。
コートの上でプレーするのは、結局選手たちです。
指示ばかりを求めて自発的に動けない選手がいるのであれば、
それは指導者の責任ではないでしょうか?
2021年秋から日本初となる、女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」が開幕されます。
WEリーグ創設により、日本の女子サッカーは大きく発展すると思います。
それは、我々女子サッカーを教えている指導者としては非常に喜ばしい事です!
しかし、僕は1つの懸念を抱いています。
育成現場の指導者が今よりもさらにプロを輩出しようとし、完全な勝利思考になってしまうのではないか。選手を潰してしまうのではないか。
です。
僕的には、今の指導現場はとてもバランスが取れていると思っています。
なぜなら、サッカー以外の選択肢も見せてあげないといけないから。
むしろサッカー以外の選択肢の方が多いから。
男子サッカーのいくつかのチームに見られる、勝利にこだわって選手を壊してしまうチームがあるように、女子サッカーの育成現場でも今後さらに見られるようになるのではないでしょうか?
勝利にこだわるチームが悪いとは言いません。
強いチームはかっこいいし、憧れます。
ですが、だからこそ指導者はコート上では無力でなくてはならないのではないでしょうか?
僕を含め、指導者は選手のキャリア全てを指導することはほぼ不可能に近いと思います。
ましてや、サッカーやってる全員がプロサッカー選手になることは出来ません。
僕もプロになれなかった一人の選手でした。
そんな僕だからこそ、教えられる事もたくさんあると思ってます。
勝利思考で結構。
だけどその考えの前提は、未来ある選手を潰さない事。
そしてサッカーを嫌いにさせない事だと思います。
指導者はコート上では、無力でなくてはならない。か...
また一つ学ぶ事が出来ました!
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