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『短編小説』嘘と誠。

私は嘘つきだとよく言われる。
私は誠実な人だとよく言われる。

嘘から出た誠という言葉に私はいつも救われる。

言葉っていつも勝手に口から唱えられて、呪文みたい。

今日の朝は雨。

私のいる世界はいつも変わらなくて部屋の中。
たまに外には出かけるけど、最近は、雨で足を止める。

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