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本の旅・茅野~富士見。

今日は珍しく、月曜に時間が取れてどうしようか?と。

今年は春から秋、週末に本屋として取れる時間が結構限られてきそう。

仕入れや本屋巡りを出来る時に・・・と言う思いも強く。

いろいろ考えた末富士見町・・・わが寒村から見ると八ヶ岳の逆っ側・・・の「mountain bookcase」さんが営業未定だったところ通常通り営業するとの由。

それではここを中心に何か所か廻ってこようと。雪混じりの荒天の中行ってきました。

せっかくそこまで足を延ばすのだから2月に参加予定のイベントの下見も・・・と思ったのですがそれには時間不足で叶わず。

こちらについてはまた別途レポートを書きますね。

さて、わが寒村から茅野・諏訪・・・つまり八ヶ岳の逆・南側・・・を目指すにはいくつかのルートがありますが、地図上最短ルートの麦草峠越えについては冬至閉鎖中につき今は選択外。(標高2000m以上の峠ですからね。当然です。)

佐久方面から白樺湖・新和田トンネルを越える北廻りルートか、逆に小淵沢から鉢巻道路を経由する南廻りルートか。ちなみに北のが走りやすい感じはするものの、マップサイトで最速を提示されるのは南廻り。

そこで一つ気になっていた・・・南ルートの場合清里から山梨県道11号線を行くことになるのですが、この道が昨年の土砂崩れで一時通行止めになっていた。現在は片側交互通行2か所のみで通行可能との情報。これが一体どうなっているのか?の確認も兼ねて南廻りで出発です。
(昨年9月の茅野のイベントの参加の際11号の通行止めにやられて超・大廻り。昨年末の塩尻のイベントの際は帰路新和田トンネル下で積雪による大型車スタック祭り。どうもこちら方面によくない印象が重なっていたのを払拭したいという思いもありました。)

結果、確かに甲斐大泉~小泉付近で2個所の交互通行があったものの全然問題ナシ。今後の通行ルートに選ぶのは問題なさそう。

問題なく予想より早く茅野に到着。ルート的な問題もあるのですがこのコースを廻る時、一番先に訪れるのが、なんとなんとのブックオフなのです。

ブックオフ。

あまり本好きが訪れる感じの場所でない感じもしますね。

でも過去にもこんな記事を書いているように・・・

付き合い方さえ決まってしまえばそんなに悪い場所でないです。ブックオフ。
特に旅先なんかで入るブックオフでいい本に出逢ったりすると(これは別にブックオフに限りませんが、結構地方都市のブックオフの品揃えの違いって面白いもんです。)なんとなく棚から牡丹餅的にいい気分になれる。

あ、上の感想文でもお気に入りに入ってますね。茅野のブックオフ。

しかし茅野のブックオフ、以前の場所から移転し大型店舗化。

今はイオンタウンの一部に。複合店のブックオフプラスになりました。

その際に棚が埋まらなかったのでしょうかね?つまらない本が増えた・・・という声が多くなったのですが、もともと自分にとっては好みが合う本の売り手さんがいたのでしょうか?茅野店はいい本が多いという印象だった。(ちなみにCDも。今日も2枚購入。)
ならば一時的に質が落ちても盛り返してくるんじゃないか?なんて思っていたのですが果たしてその通りになりました。
充実の仕入れができましたよ。

さて次はライブラリーのお勉強。

JR茅野駅前の複合施設「ベルビア」2Fには県内最大規模の「まちライブラリー」が入っているのです。


棚によっては販売している本もあるのでチェックが必要です。

立ち上げの頃からのぞいているのでライブラリーとしてどう進化しているのかもやはり気になって。定期的にのぞきに行っています。棚主さんとのつながりも増えてきました。

もう一部の人にとってなんだろうけど、自由な居場所として定着してきてる感じはしますね。蔵書はもっと魅力が欲しい・・・とも思うのですがこれは献本が重なれば自然に不要な本は淘汰されていくのでしょうか?やはり継続して注目していきたい。

次は富士見町に移動です。

大体この辺りでお昼。

富士見のお昼の定番はコチラなのですが残念、今日はお休み。

代わりに諏訪地方といえば!のこちらで暖まりました。


季節限定生姜ラーメン。すっぱ旨!寒い日に最高。さすが寒いところのローカルチェーン。

富士見町で外せない新刊書店が、今井書店ふじみ店。JAのモール内にあります。

入ってすぐの特集棚からしていい選書だなぁ・・・という感じ。いわゆる田舎の新刊書店の選書とは明らかに違う。

こういう書店に来ると大概自分の欲しい本の多くを実際チェック出来て、買うか買わないかの判断ができる・・・というのがとても大きい。失敗を減らせる。その上予想もしていなかったいい本も目に入る。手に取れる。
大切な時間です。

今日も前から欲しかった本に、また思いもしなかった本に・・・いかん、この時点で本を買い過ぎている。や、いいんだ。あくまで今後を見据えた先行投資だ。(いいわけです。)

最後は「mountain bookcase」さんにお邪魔していい本を選びつつまた本屋話に花を咲かせつつ・・・というのがいつものパターンです。

ちなみに「mountain bookcase」さんのある辺り、最近ものすごい勢いで充実してきているので・・・薪ストーブやさんにレコード屋さん・中華料理屋さん・珈琲屋さんに朝食屋さんに豆腐屋さんに果ては角打ち酒屋・・・この周辺だけで愉しく一日を過ごせますよ。それがまたムリヤリ感のない自然な感じで盛り上がってる。これは意図して出来ない。少し羨ましいですね。

さて「mountain bookcase」さん。


https://www.instagram.com/mountainbookcase/

もちろんいい本に出逢えるから訪れる・・・んですけれど。

それ以外にも訪れたい理由が。

一つは「mountain bookcase」の店主さんが自分の”本屋の先生”であること。(勝手に。非公認。)

今は店舗を構えていらっしゃるわけですがかつては無店舗・イベント出店メインの活動だったんですね。これが自分に大きなヒントをくれた。

本に関わる何かがしたかった自分。

これなら自分にもできるんじゃあないか?というヒントをくれたのが「mountain bookcase」さんでした。

今ではお互い場所もカタチも大きく違いますが、固定の”拠点”を持っている。変わるものですね、時と共に。

もうひとつ。

本だけじゃなく、ヒトに出逢えるのも他にない魅力。

この日も前からの本屋つながりさんや、敬愛する文化人類学者さんの妹さん(!)とかと瞬く間にぐるぐるつながって、あれこれ進んでいく感じ。

これはいい場所じゃないと起きえない。自分も昨日なんか特に場所としていい仕事ができるようになってきたのかな?なんて手応え感じていたのですが・・・もっと先がありますねぇ。
もちろんカタチが違うので起きる事柄も違って当たり前なのですが期待も入ってきちゃいますねぇ。ウチももっといい場所になりたい。

だって本屋なのに時と場合によっては”そこに居る人みんなお友達状態”ですよ?これはナカナカないですよ?

いい本屋は、いい場所になる可能性があると感じさせてくれる貴重な場所なのですよ。ここは。

わざわざ出かけて行くのはただ本のためだけじゃなく。

自分がしているのもただ本のためじゃない。

そんなことを改めて確認できた今日でした。

もちろんいい本もたくさん増えたのだけれど。

今日の仕入れの一例。

http://www.coldmountainstudy.com/

coldmountainstudy@gmail.com 
coldmountainstudy  店主:鳥越将路


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